シミュレーションゴルフのリーディングカンパニー|ゴルフゾン

シミュレーションゴルフの今

2015.12.21

ゴルフ産業の発展を目指してGOLFZONが挑戦する他分野への進出

GOLFZONの創業者であり現・会長であるキム・ヨンチャン氏は2012年頃より、シミュレーションゴルフ製品とネットワークサービスの販売によって築き上げた実績をベースとして、同社を「トータルゴルフ文化企業」として成長させたいという考えを明らかにしています。その試みは現在、どのような形で実現されようとしているのか。韓国内における同社のゴルフ場とゴルフショップ経営について取り上げ、そのユニークな特徴をご紹介しましょう。


「トータルゴルフ文化企業」としてのGOLFZON

ゴルフ産業の発展を目指してGOLFZONが挑戦する他分野への進出

 

トータルゴルフ文化企業という考え方は、韓国・GOLFZONの企業理念として掲げられているものです。同社の主力商品であるシミュレーションゴルフシステムの販売に限らず、広くゴルフ関連事業を展開・推進することで、韓国におけるゴルフ文化全体の発展に貢献しようというのがその骨子です。
その象徴といえるのが、GOLFZONが韓国・テジョンに建設し運営を行っているゴルフの複合文化センター「ZOIMARU」です。この巨大施設には「エリートアカデミー」という、世界的なプロゴルフ選手を目指す若く優秀な選手たちを育てるための施設やプログラムが備えられています。「ZOIMARU」については別ページ(「総工費70億円、約1万坪の巨大施設 総合ゴルフ施設「ZOIMARU」とは?」)でレポートしていますが、ここではGOLFZONがシミュレーションゴルフという枠を超え、ゴルフというスポーツそのものと積極的に関わろうとしているということを知っておいてください。
GOLFZONが展開しているリアルゴルフを対象としたゴルフ関連事業としては、ゴルフ場経営とゴルフ用品販売が挙げられます。しかし、いずれも既存のゴルフ場経営、ゴルフ用品販売とは異なる新しいアプローチを行っているのが特徴です。


GOLFZONが行うゴルフ場経営

ゴルフ産業の発展を目指してGOLFZONが挑戦する他分野への進出

 

韓国内でGOLFZONが所有しているゴルフ場の数は2015年8月現在、5ヵ所。すべて既存のゴルフ場を買い取り、GOLFZONが経営するパブリックコースとして一般に解放されています。
それらゴルフ場の最大の特徴は、日本でもあまり見かけないようなIT技術が随所に採用されていることでしょう。
キャディはカートにタブレットを備えていて、そこでスコア管理が行えます。

ゴルフ産業の発展を目指してGOLFZONが挑戦する他分野への進出

特定のホールではスイングの動画を撮影するカメラが備えられており、その動画はあとからスマホアプリで見られます。

ゴルフ産業の発展を目指してGOLFZONが挑戦する他分野への進出

スコアカードは発券機に登録をすると顔写真入りのものが出てきて配布されます。

ゴルフ産業の発展を目指してGOLFZONが挑戦する他分野への進出

さらに画期的なのは、現在開発中という、ボールの弾道を捉えて動画上で確認できるシステムです。どういうことかと言えば、プレイヤーがティーショットを打つと、空中でのボールの軌跡がセンサーで捉えられて記録されます。アプローチやグリーン上でのパッティングも同様です。もしもホールインワンが出れば、その様子もボールの軌跡と共に見ることができます。この弾道付き動画は、やはりユーザーがインストールしたスマホアプリ確認できるようになるそうです。
現在テストとして、あるゴルフ場のパー3のショートホールにこのシステムが設置されており、その精度は実用に耐えうるものに仕上がりつつあるとのこと。これは今までになかったゴルフ体験になるのではないでしょうか。つまり、リアルのゴルフが、シミュレーションゴルフに近づくということです。開発はGOLFZONが行っており、シミュレーションゴルフで培ってきた技術力がリアルゴルフに生かされたものだと言えそうです。


GOLFZONのゴルフ用品販売

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物販分野では、GOLFZONは「GOLFZON MARKET」というゴルフショップの経営を行っています。その数は2015年8月現在、韓国国内に32店舗。
今回、実際にソウルの「GOLFZON MARKET 江南店」を訪問すると、地下1階には日本やアメリカのブランドによるクラブ、キャディバッグが、1階にはウェアや小物が整然とディスプレイされて販売されていました。

ゴルフ産業の発展を目指してGOLFZONが挑戦する他分野への進出

そして2階にあったのが「TruFit」というフィッティングスタジオです。ここに設置されている試打ブースはGOLFZONのシミュレーションゴルフシステムそのものでした。マシンを使って身体データやスイングを分析し、専属のクラフトマンとも相談しながらプレイヤーは自身に完全にフィットした世界で一つのクラブを手に入れられます。

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揃えられている有名ブランドによるシャフト、ヘッドの種類の多さもさることながら、GOLFZONの分析テクノロジーがクラブのフィッティングに最大限に生かされているというのも注目すべきポイントでしょう。
GOLFZONが掲げる企業ミッションに、「ゴルフとIT、文化が結合した新しい製品とサービスを創出し、顧客に新たな楽しみと有益さを提供する」というものがあります。これは同社の「トータルゴルフ文化企業」という基本コンセプトをさらに具体的に表す言葉なのでしょう。ごく近い未来、ゴルフはテクノロジーによってまったく新しい魅力を備えたスポーツへと変貌しているかもしれません。