シミュレーションゴルフの今

2015.12.21

シミュレーションゴルフのプロツアー!TV生中継もされて人気の「GTOUR」とは

ゴルフバンが流行し、韓国においてシミュレーションゴルフが広く浸透する中、GOLFZONはゴルフ産業全体を見据えた、多角的な展開を目指しています。
まずひとつの例として、韓国で開催されているGOLFZON主催「GTOUR(ジーツアー)」を紹介しましょう。これはただのシミュレーションゴルフの大会ではありません。参加者はトップアマだけではなくツアープロもターゲットとしているという、世界に類を見ないシミュレーションゴルフのツアーです。

賞金総額10億ウォン! プロも参加する「GTOUR」の概要
GTOURとは2012年に韓国で始まった、シミュレーションゴルフのプロツアーです。
もともと韓国では、その数年前からシミュレーションゴルフのオンライン大会が人気を集めていました。韓国には全国に誰でもシミュレーションゴルフが楽しめる専門店「ゴルフバン」があります。これらゴルフバンに設置されているマシンをオンラインで結び、店舗やエリアでの大会が開催されるようになったのがGLFです。そしてGLFはすぐに全国大会であるGLTへと発展しました。どちらも初開催は2007年のことです。
しかしGLFもGLTも、あくまでシミュレーションゴルフを楽しんでいるアマチュア同士の大会でした。そのアマチュアの中でも大会優勝常連者など特に成績が良いプレイヤーを選抜し、韓国でプロとして活躍しているツアープロも加えて、シミュレーションのプロツアーを作るというかつてない試みを実現させたのが、GTOURです。
GTOURは2012年に始まり、2013年から本格スタートしました。現在、参加資格を持つツアープロは約1,000名、そしてシミュレーションゴルフで腕を磨いたトップアマも参加をしています。賞金総額は10億ウォン(約1億円)。年間9大会が開催され、男子の大会とともに女子のWGTOURも行われて活況を呈しています。

キャプチャ

シミュレーションゴルフへの偏見を変えた「GTOUR」誕生の経緯
GTOURが生まれた背景には、当時、韓国のシミュレーションゴルフがビジネスとして完全に定着していたにもかかわらず、既存のゴルフ業界からは、本物のゴルフと肩を並べるスポーツとしては認識されていなかったことがありました。
全国にゴルフバンが作られ、そこへ会社帰りのビジネスマンまでもがグループで訪れてゴルフを楽しむようになり、シミュレーションゴルフはひとつの産業になっていました。しかしゴルフ業界は、シミュレーションゴルフは遊びやゲームのようなものとみなし、プロのゴルファーたちも積極的に興味を示そうとはしませんでした。GTOURはそんな時代の空気を変える試みとして企画されたのです。
それは「シミュレーションゴルフもゴルフなんだ」という認識を広めるためであると同時に、シミュレーションゴルフを通じてゴルフ自体をもっと世の中に広めたいというGOLFZONの思いを叶える手段ともなり得るものでした。
シミュレーションゴルフによるプロツアーが話題になれば、韓国におけるゴルフ文化が活気づくはずです。プロ選手が参加し、あるいはシミュレーションゴルフから始めたアマチュアからもプロ選手が出るようになれば、シミュレーションゴルフがスポーツとしてのゴルフの発展に貢献できるかもしれません。GOLFZONはあくまで、この先、シミュレーションゴルフを、同じゴルフの一形態として育てていきたいと考えていました。

シミュレーションゴルフのプロツアー「GTOUR」とは

最初のうちはツアープロのGTOUR参加者は多くありませんでした。2013年の大会で優勝したのはプロではなく、ほとんどがGLTのトッププレイヤーたちです。しかしその結果を踏まえて、プロたちのプライドが刺激されました。本気でGTOURに取り組むプロが現れ、メディアもプロとアマの対決を話題として取り上げました。
さらにこの頃、シミュレーターも改良されることになります。トップツアープロたちが開発テストにも参加した「GOLFZON VISION」というマシンは、超高性能なハイスピードカメラセンサーを備え、プレイヤーのショットをより正確に捉えてリアルなプレーを再現できるようになっていました。
そうしてシミュレーションゴルフを研究したプロたちがGTOURで活躍を始めます。2014年の優勝者の大半は、20代のプロ選手たちでした。GTOURはこうして本当に、シミュレーションゴルフのプロツアーとなっていったのです。


新しいゴルフ文化を象徴する「GTOUR」

GTOURの決勝大会は現在、韓国の大田(テジョン)で行われています。そこにはGOLFZONが世界初のゴルフをテーマとした複合文化センターとして建設したZOIMARU(ゾイマル)があり、その巨大なZOIMARU施設内に、2フロアからなる大会用会場が用意されているのです。

シミュレーションゴルフのプロツアー「GTOUR」とは

吹き抜けの壁面にリアルタイムで表示される巨大スコアボードがあるこの会場には、ゴルフシミュレーターが設置されたブースがずらりと並び、その中でパーティーを組んだ選手たちが一人ずつ順番に、スクリーンに向かってショットを放っていきます。
ブースの前には大会の様子をひと目見ようと訪れた大勢のギャラリーたちが取り囲み、クレーンに備え付けられたテレビカメラも選手たちの表情を捉えます。試合の様子はテレビカメラを通じて、ケーブルテレビで生中継されるのです。選手たちのプレーはフィールドでの試合と変わらず真剣そのもので、ウェアもスポンサーの名前の入ったアイテムを身に着けている人が多く、プロの大会らしい華やかさがあります。しかしそのすべてはシミュレーションゴルフを中心にして進められていて、日本のごく普通のゴルファーの目で見てみれば、これは非常にユニークな大会だと思えることでしょう。

シミュレーションゴルフのプロツアー「GTOUR」とは

さて今回、韓国でのGTOUR決勝大会の様子を取材し、参加者と優勝者へのインタビューを行うことができました。GTOURに参加している選手たちがこの大会に対してどんな感覚や思いを抱いているのか、GTOURという大会のリアルを感じ取ってもらえるはずです。興味のある方はぜひそちらもご覧になってください。


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