シミュレーションゴルフの今

2016.11.07

韓国のシミュレーションゴルフ事情まとめ

韓国のゴルフ文化は、近年目覚ましい発展を遂げています。世界で活躍するプロゴルファーにおける韓国出身者も増え、ゴルフ場もゴルファー人口も増加しています。
そんな韓国ですが、他国と比べて一番大きく違う点は、インドアゴルフ文化の発展です。ゴルフバンという業態が多く、韓国に6,500店舗も存在します。日本のマクドナルドが3,200店舗と考えると、かなり多い数字だとおわかりになるでしょう。
その中でも、圧倒的なリアルさとエンターテインメント性を兼ね備えた先進的な製品が支持され、GOLFZON社製が5,400店舗を占めるに至ります。日本で活躍するイ・ボミ選手をはじめ、人気プロもゴルフバンを経営している状態です。

ここではこうした韓国のシミュレーションゴルフ事情やGOLFZON社の取組みについて、店舗オーナーなどのインタビューを踏まえつつ、まずはその概要をご紹介します。


韓国のシミュレーションゴルフ事情 その1
ゴルフバンが韓国では大流行

イ・ボミ選手シミュレーションゴルフ店舗

韓国に6,500店舗も存在するゴルフバンは、シミュレーションゴルフを楽しむための専門店です。バンとは「房(部屋)」のことで、韓国には以前からPCバンや映画バンなど、さまざまな形のバン文化がありました。
ゴルフシミュレーターは、1店舗に5~10室ある個室内に設置されていて、日本のゴルフバーとは少し違う雰囲気です。そこは純粋にシミュレーションゴルフを楽しむための場所であり、グループで来てスコアを競い合うことも、オンラインで対戦することもできます。韓国では、このような個人オーナーが経営するゴルフバンが都市部にも郊外にも普及していて、人々のごく身近にシミュレーションゴルフが存在しています。イ・ボミ選手もゴルフバンを経営しており、日本のファンが店舗を訪れることもあるそうです。

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韓国のシミュレーションゴルフ事情 その2
シミュレーションゴルフのプロツアー「GTOUR」

シミュレーションゴルフのプロツアー「GTOUR」

GTOURは韓国で2012年から始まったシミュレーションゴルフのプロツアーです。シミュレーションゴルフやゴルフバンの普及により、韓国ではそれ以前にもアマチュア同士のオンライン大会が人気を博していました。
それをさらに一歩押し進め、大会優勝常連者などの成績優秀なアマチュアプレイヤーを選抜し、韓国でプロとして活躍しているツアープロも加えて、シミュレーションゴルフのプロツアーとして実現させたのがGTOURです。賞金総額は10億ウォン(約1億円)。年間19大会が開催され、ケーブルテレビで生中継される決勝大会は、現在は韓国の大田(テジョン)にあるZOIMARU(ゾイマル)で行われています。韓国の下部ツアーを超える賞金総額なので、その注目度の高さが伺えます。

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韓国のシミュレーションゴルフ事情 その3
総合ゴルフ施設「ZOIMARU」とGOLFZONの新たな挑戦

総合ゴルフ施設「ZOIMARU」

ZOIMARUは韓国ゴルフゾン社が総工費70億円を投じ。2015年1月に落成した巨大ゴルフ総合施設です。2つの形の異なるビル、ドライバーを構える全長21mの銀色の“ゴルフ像”、さらに約1万坪の広大な敷地内に作られたオープンスペースのショートホールやプール、噴水広場なども併設された、いわばゴルフのテーマパークとして大田(テジョン)のランドマークとなっています。
ZOIMARUには計50台のゴルフシミュレーター、トレーニングマシンと施設などが設置され、若手プロゴルフ選手を育成する「エリートアカデミー」も運営されています。ZOIMARUは“文化としてのゴルフ”を韓国内のみならず世界に向けて発信していくために作られた特別な場所なのです。

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こうしたシミュレーションゴルフの普及と人気の高まりは、実は韓国のゴルフ市場そのものの拡大ともリンクしています。もともと韓国では富裕層の遊びだったゴルフ、それがシミュレーションゴルフによって一気に一般の人々へも広まっていったからです。
さらにいうなら、ゴルフゾン社は「シミュレーションゴルフはあくまでゴルフの一形態」という理念を持って、この新しいスポーツを普及させてきました。ゴルフゾンが支えてきた韓国のシミュレーションゴルフ事情、そして育ててきたゴルフ文化。そのことに少しでも興味を持ってもらえれば、ゴルフゾンが提唱するシミュレーションゴルフの面白さ、その奥深い魅力に気づいてもらえるでしょう。