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7割のゴルファーが悩む「スライス」の原因と対策方法について知る

2020.12.18

ボールが右へ曲がってしまう現象「スライス」。

狙ったところにボールが飛んでいかず、なかなかスコアが伸びないとお悩みのアマチュアゴルファーの方も多いのではないでしょうか?

上級者の方はゴルフ初心者の早く「スライスの矯正をしたい」という悩みを聞く機会も多いことでしょう。

本記事では原因や矯正の方法について紹介します。

1 そもそもスライスとは?

スライスとは打ったボールが右に曲がっていってしまうミスショットのこと。

各ホールで最初に使用することが多いドライバーでのショットでよくみられる現象です。

利き手の方向に曲がって弧を描くように飛び、右打ちならば右方向へ、左打ちならば左方向へとボールがカーブします。

スライスになってしまうと飛距離が出なかったり、OBに入ったりとスコアに直接影響を与えてしまうことも…。

そんんなスライスはゴルフ初心者の多くがつまづいてしまうポイントとして知られています。

2 スライスしてしまう原因

スライスの改善に一番大切なのは、その原因を知ることです。

ボールが右に飛んでしまう癖を無理に直そうとしても余計に症状を悪化させたり、別の症状を引き起こしてしまう要因にもなります。

スライスの代表的な原因は以下の4つ。

  • アウトサイドインになっている
  • フェースが開いている
  • 力んでいる
  • 「3つのライン」が平行になっていない

それでは詳しくみていきましょう!

2-1 軌道がアウトサイドインになっている

アウトサイドインの軌道とはボールターゲットに対して、外側から内側に振りぬくスイングのことです。

アウトサイドインのスイングでボールを打つと、ターゲットラインよりも左に飛んで右にターンするケースが多いのがポイント。右にターンしなかった場合は、そのまま左方向に飛んでいってしまいます。

スイングがアウトサイドインになってしまう多くの理由は「肩の回転不足」です。肩が回転不足の状態でスイングしてしまうと、振り遅れにつながってしまいます。

そんなアウトサイドインを予防するには、肩をしっかり回すことが重要です。手を使うのではなくしっかりと肩の回転を意識してスイングしてみましょう。

一方で理想とされているのは「インサイドイン」のスイング軌道。

インサイドインの軌道でスイングするためのポイントは以下の三つです。

  • 腕のラインをまっすぐにする
  • ダウンスイングのとき、胸は右を向いているか
  • かかとが重心になっていないか

ポイントを押さえて練習してみましょう!

2-2 フェースが開いている

「アウトサイドイン」のスイング軌道と同じく、「フェースが開いている」のもボールがスライスしてしまう原因の一つ。

ドライバーのクラブフェースが開くということはフェースがボールに対してまっすぐ当たらず、右側に飛んでいってしまうということです。

つまりボールに対して斜め向きの角度でインパクトしてしまうということ

特にドライバーのスイングでは要注意です。長いクラブはフェースのコントロールが難しくなります。

以下の3つのポイントを踏まえてフェースが開かないように注意しましょう。

  • ウィークグリップにしない
  • インパクトからフォローの間に、右腕が左腕を追い越す
  • アドレス時の手首の角度を出来るだけ維持する

2-3 力んでいる

初心者の方に多いのが「力み」が原因で起こるスライス。

”遠くに飛ばそう””正確に打たなければいけない”と意識しすぎると、アドレスの段階から力んでしまうなんてことも…。

力んでいる状態ではスムーズに体を動かすことができません。

力みがちな肩の力を抜き、しっかりと回転させることを意識しましょう。

2-4 「3つのライン」が平行になっていない

アドレスの際に注意したいのは下記の3つのライン。

それぞれ、両肩・太もも・足同士を結んだラインのことをいいます。

それぞれ平行になっているかを確認してみましょう。

  • 肩のライン
  • 太もものライン
  • スタンスライン

これらのラインはボールの弾道・方向性に影響を与えます。

ラインがバラバラになっていると、プレーヤーが狙った方向へボールが飛びにくくなってしまうのです。

スタンスラインだけをチェックする方もいますが、それだけでは足のみしか正しい方向を向きません。

身体全体を正しい方向に向けることが大切となるのです。

3 スライスの改善方法

3-1 アウトサイドインの改善に効果的

ゴルフでは右手を下にして構えるため、右肩が前に出やすくなってしまいます。

アドレスしたときに右肩が前に出ていると、自動的にアウトサイドでしか振れないスイングになってしまうので注意をしましょう。

基本はボールとターゲットを結んだライン(飛球線)に対してクラブフェースが直角になる「スクエア」。

まっすぐ構えることができると、ボールを真っ直ぐに飛ばせる確率が高くなります。

右肩を後ろに引いてターゲットに対して左肩と平行になるようにセットしてみましょう。

右肩の位置が正しければ自然と正しい軌道でスイングが出来るはずです。

3-2 力みの改善に効果的

グリップの力を抜く具体的な方法のひとつが「左手の小指を外して振ること」。

小指を外すとグリップから余計な力が抜けます。それに伴ってへッドの動きがスムーズになるのです。

「ヘッドの重さを感じてスイングする」はよくいわれていることですが、小指を外すだけで感覚がつかみやすくなります。

余計な力が入らなければクラブは自然にプレーン上を動いてくるようになるので、結果的にショットの精度も向上するのです。

3-3 3つのラインが平行にするのに効果的

肩・太もも、スタンス、この3つのラインの中で一番重要なポイントとされているのは「肩のライン」。

続いて「太もものライン」、「スタンスライン」とされています。

「スタンスライン」を低く置きましたが、考える必要がないということではありません。スタンスは球の飛び方に影響与えますが、プレーヤー自身で確認ができるので修正しやすいです。

反対に肩は自分で意識的に確認することが難しい上、ボールに与える影響が大きいといえるでしょう。

この3つのラインはクローズに構えていれば左に曲がりやすく、 オープンに構えていれば右に曲がりやすくなるという点でどれも共通しています。

真っ直ぐにボールを打ちたいのであれば、 真っ直ぐ構えることが前提です。

まとめ

今回はゴルフのミスショットの一つ「スライス」の原因についてご紹介しました。

スライスとは打ったボールが右に曲がっていってしまうミスショットのこと。

多くのゴルフ初心者はスライスに悩まされているのではないでしょうか?

そんなスライスの原因の多くはスイングの軌道、フェースの開き、スイング時の力み、スタンス時のラインが揃っていないことの4つです。

本記事を参考にそれぞれのポイントを押さえ、適切な練習を取り入れて改善してみましょう。