ゴルフクラブの「ロフト角(リアルロフト)」について分かりやすく解説
皆さんはゴルフでよく聞くロフト角ってなんのことかご存知ですか?
そもそもロフト(loft)はクラブフェースの傾斜のこと。そしてロフト角とはクラブフェースの傾斜角のことです。
ロフト角が大きいクラブほどボールは より高く上がり、打ったボールのバックスピン量も多くなります。
ショットの飛距離はほぼ このロフトによって決まるので、ゴルフを嗜む上で知識として頭に入れておくことが重要です。
本記事ではそんなロフト角についてわかりやすくご紹介します。
1 ロフト角とは?
ロフトの角度を意味する「ロフト角」はドライバーを選ぶときの重要なキーワードです。
シャフトを地面と垂直に持ったときにソール面と垂直線とできる角度をロフト角(ロフト、リアルロフト)と言います。
つまりフェースが斜めになっていればいるほどロフト角は大きく、垂直に近づくほどロフト角は小さいということです。
ロフトが立っている(ロフト角が小さい)ほどロースピンで飛距離を稼げるのが基本ですが、ギアの進化や流行、番手ごとの役割などによって各々の捉え方が変わってくるのです。
ドライバーは近年のボールの低スピン化とヘッドの低重心化によって適正な打ち出し角とスピン量のため、最近ではトッププロでもロフトが大きめのクラブが選ばれているそうです。
一方でアイアンは昨今飛距離が求められるため、25度などストロングロフト化が進んできました。
しかし長さはあまり変わっていないため、ロングアイアンは相応のヘッドスピードがないと打ちこなすことが難しくなったのです。
その結果5Iを抜くゴルファーも見られます。
2 ロフト角は何に影響するの?
ロフト角の数値が小さいほどボールを遠くまで飛ばせます。
一方で数値が大きいとボールが高く上がり、バックスピン量が多くなるのがポイントです。
1度異なるだけでバックスピン量が最大800回転も変わるとも言われているほど。ロフト角はボールの打ち出し方向とスピン量に大きな影響を与えるのです。
クラブ全体で見てみるとドライバーのロフト角は10度程度で比較的角度が小さく、バックスピンをかけて狙ったところに打ちたいウェッジではロフト角が大きくなると言えるでしょう。
9度、10度、10.5度などロフト角が小さいドライバーの中でも角度は様々です。
例えば同じドライバーでもロフト角が9.5度と10.5度で異なる場合、同じヘッドスピードで打つとロフト角が小さい方(9.5度)がスピン量が少なくて弾道が低い打球に。
一方ロフト角が大きい方(10.5度)は9.5度のものよりもスピン量は多く、弾道も高い打球になります。
自分にあったロフト角を選ばないとドライバーでも高く上がる打球を打ってしまったり、飛ばない打球になってしまうことも…。
ロフト角はボールのつかまり方に影響を及ぼすのです。
ドライバーやクラブ選ぶ際は、自分にとっての適正なロフト角のものを選びましょう。
3 ロフト角の選び方
3-1 適切なロフト角
ドライバーのロフト角は平均的な男性ゴルファーの場合、10度前後が最適。
9.5度、10.5度、11.5度などをラインアップしているドライバーも多くあり、10度を超えるロフト角のドライバーを使うと飛距離も伸びやすいとされています。
市場に出回っているドライバーの多くは10度前後のロフトのクラブです。
そして初心者はロフト角が大きいほうから試打するのが良いとされています。
大きいロフト角はボールが上がりやすくなり、インパクトでボールをつかまえやすいのです。さらに初心者ゴルファーがミスしがちなスライスを抑える効果も。
打球が高く上がりすぎる場合は、ロフト角が小さいものを試しましょう。
3-2 自分に合わないロフト角を選ぶと?
初心者、中級者、上級者にはそれぞれ合うロフト角は異なります。
現状のスキルに見合ったクラブを使うことが大切です。
自分に合わないロフト角のクラブを使っていると人より飛ばない、ミスショットが良く出る、スイングのタイミングやリズムがどうしても合わないなど様々な問題が起きてしまうことも…。
そしてゴルフの上達にはスイングとクラブの両輪が必要。
正しいスイングを作るためにもフィッティングを必ず行い、自分に合ったクラブを見つけてみましょう。
まとめ
今回はロフト角についてご紹介しました。
そもそもロフト(loft)はクラブフェースの傾斜のこと。そしてロフト角とはクラブフェースの傾斜角のことです。
フェースが斜めになっていればいるほどロフト角は大きく、垂直に近づくと小さくなります。
ロフト角は数値が小さいほどボールを遠くまで飛ばせます。大きいとボールが高く上がり、バックスピン量が多くなるのがポイント。
自分に合わないロフト角のクラブを使っていると人より飛ばない、ミスショットが良く出る、スイングのタイミングやリズムがどうしても合わないなど様々な問題が起きてしまうことも…。
ロフト角について理解して自分に合ったクラブを使うことが上達につながります。
クラブのフィッティングをしてご自分に合ったクラブを選んでみてくださいね。