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ゴルフコースの難易度を表す「コースレーティング(コースレート)」を知ろう

2021.05.31

ラウンドしていると”このゴルフコースは難しいな…”なんて感じることはありませんか?

実はゴルフコースにはその難易度を公式的に表記するある数値があるのです。

なかなか耳にしないゴルフ用語ではありますが、実は知っておくと便利なもの。

今回はそんな「コースレーティング」についてわかりやすくご紹介していきます。

1コースレーティングって何?

ゴルフコースの難易度を正式に数値として知ることができるのをご存知ですか?

その名も「コースレーティング」。

コースレートと呼ばれることの方が多く、「70.5」のように3ケタの数値で示されます。

このコースレーティングの数値は、基本的にハンディキャップが0のゴルファーがそのコースで10回ラウンドした時の平均スコアからきています。

ハンディキャップがゼロのゴルファーはスクラッチゴルファーと呼ばれ、いわゆるプロ並みの上級者のことです。

コースレーティングの数値は、その数字が大きければ大きいほど難易度は高く、数値が低いほど比較的優しいコースということ。

この数値はJGA(日本ゴルフ協会)から任命を受けた査定チームによって査定され、その後JGAからそのゴルフ場にコースレートが付与されます。

公式的に数値が算出され付与するため、公平にゴルフ場の難易度を図ることができるのです。

2 コースレーティングの定義とスロープレーティングとの違い

コースレーティングを決める大きな要因はコースの地形と距離。

ゴルフコースはそれぞれ場所によって地形が異なりますよね。

ゴルフラウンドにおいていいスコアを出すときの障害と思えばわかりやすいかと思います。

嫌なところが多いこと≒難しい≒コースレートも高くなります。

例えば、山の方のゴルフ場であれば高低差やアップダウンがあったり、海側に面しているゴルフ場であれば、風の向きや強さなど自然による特性がこのゴルフコースの難易度を左右します。

加えて、ゴルフ場設計の際に意図的に設置されたバンカーや池などのハザード、そして距離もコースレーティングの数値に大きく影響します。

ちなみにコースレーティングの数値を似たもので、「スロープレーティング」と呼ばれる指数があります。

スロープレーティングとは、ハンディキャップが20前後のいわゆるアベレージゴルファーを基準とした際のゴルフ場の難易度を示す数値のこと。

数値は55から155までの数値で表記され、平均値は113と言われています。

スロープレーティングの数値は初心者ゴルファーからアベレージゴルファーまで幅広いゴルファーが参考にしやすいものであるため、最近ではこのスロープレーティングの導入が進んでいます。

3 コースレーティングの計算方法

コースレーティングは、下記の方法でJGAによって算出されています。

  • 女子:(査定距離÷190ヤード)+41.67±難易度+補正係数
  • 男子:(査定距離÷210ヤード)+39.76±難易度+補正係数

査定距離とは、査定チームの実行プレー距離(18ホール)のことで、190ヤード、210ヤードや41.67や39.76はJGAが採用している定数。

また、難易度は査定チームが査定した数値が入り、仮の査定レーティングが69.9以下の場合は一定の補正係数がプラスされるという仕組みです。

4 日本のゴルフ場のコースレーティング

4-1 日本の平均数値

日本には世界でみても数多くのゴルフ場がありますよね。

日本のゴルフ場の多くはパーが72に設定されているコースがほとんど。

そのため、日本のゴルフコースの難易度の標準値は72に近い70~71程度と言われています。

それを標準として、それ以上より数値が高ければ難易度は高く、それ以下であれば初心者ゴルファーでも安心なゴルフコースと言えるでしょう。

4-2 日本でコースレートが高い(難易度が高い)ゴルフ場は?

では日本でコースレーティングの数値が高い、いわゆる難易度が高いゴルフ場は一体どこのコースなのでしょうか?

コースレートが高い(難易度の高い)ゴルフ場TOP3をご紹介

  • 1位:「ゴールデンバレーゴルフ倶楽部」(兵庫県西脇市)コースレート77.4
  • 2位:「鹿島の社カントリー倶楽部」(茨城県鹿嶋市)コースレート76.4
  • 3位:「小樽カントリークラブ(新コース・右グリーン)」(北海道小樽市)コースレート76.2

この3つのゴルフ場は難易度が高いことで非常に有名です。

ゴールデンバレーゴルフ倶楽部は池とクリークが非常に多く、鹿島の社カントリー倶楽部は

通称「ビッグモンスター」と呼ばれる、全長7,730ヤードの距離を誇りますし、小樽カントリー倶楽部は高速グリーンが特徴となっています。

難しさはその距離だけでなく、池やバンカーなどのハザードなどの配置、そして高速グリーンなども多くのゴルファーを苦しめ、そして挑戦したくなるようなコースであると言われています。

初心者ゴルファーにはハードルが高そうなコースですが、アベレージゴルファーになったら是非とも挑戦してみたいコースですね!

まとめ

今回は、あまり耳にしたことのない「コースレーティング」についてご紹介しました。

ゴルフ場を選ぶ際、アクセスの良さだけでなく今回ご紹介したコースレーティングの数値も参考にすると、自分だけではなく一緒にラウンドするゴルファーのレベルにあったゴルフ場選びができるでしょう。

そうすればみんなが楽しく、かつ挑戦もしたくなるようなラウンドができるに違いありません!

そして自分のゴルフスキルが上達すれば、それに伴って憧れのコースレーティングが高いゴルフコースでラウンドする日も近くなるでしょう。