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「クランクネック」 は 初心者に向いている?よく使用されるパターのネック形状について

2021.12.26

単体のクラブとして最もモデル数が多いクラブと言えるパター。

ヘッドタイプは、ブレード、小型マレット、大型マレットと大きく3タイプに分けられ、これにネックのタイプを組み合わせるとさらに種類が多くなります。

ヘッド自体の形状も機能の違いに表れますが、意外とプレーに大きく影響するのが“ネック”です。

ネックが異なると、インパクトの感触が変わってきたり、引っ掛け等のミスが改善または距離感が改善されるということもあるんです。

そのためヘッド形状が同じでネックだけが違うパターが数多く市販されているほど。

今回はその中でも、使用される頻度が高いとされる「クランクネック」の特徴や、使用に適したプレイヤーをご紹介します。

本記事を参考にスコアメイクへの貢献が期待できるパター選びに役立ててみてください!

1 オーソドックスなネック形状「クランクネック」

1-1 クランクネックの特徴

鍵型ネックとも呼ばれる「クランクネック」は、数多くあるネック形状のなかでスタンダードなネック形状です。

主にピン型のヘッドに多く採用されています。

また右利き用の場合、フェースがシャフトの中心線よりも右側にきている「オフセット」されているのも特徴。

オフセットされていることで、フェースがインパクトするタイミングが少し遅れ、押し出しなどの右のミスを軽減する効果が期待できます。

また芝目に負けず強く転がってくれるため、特にピンまで距離のある場合にショットしやすいんです。

例えばパッティングをする時にもフェースがインパクトするタイミングが遅れることで、クラブフェースが閉じてボールをインパクトしやすくなります。

パターショットでボールを右に押し出してしまうのは、初心者ゴルファーだけでなく中級者でも起こしやすいミスショット。

よくありがちなミスをクランクネックを使用することで、防ぐことができるかもしれませんね。

1-2 クランクネックの注意点

クランクネックではボールを捉えやすい反面、ボール位置を左側に置きすぎると、引っ掛け等のミスを起こしやすくなるので注意が必要です。

ピン型のクランクネックではネック自体に重さがあるため、重心位置が手前に寄りやすくなり、いわゆる「高重心」タイプのものが多いのも特徴。

そのためクラブの芯でインパクトする時はややハンドファーストにすることを心がけましょう。

2 クランクネックはどんな人に適している?

初心者の場合「デザインがカッコいい」などの理由でパター選びをしてもさほど差し支えありません。

ただパッティングのスタイルが固まってきた段階では、どのようなパッティングスタイルであるかを把握し自身のスタイルに合うパター選びが大切です。

クランクネックタイプの使用が適しているのは「パッティングが弧を描くタイプ」の方です。

パッティングスタイルには、大きく2種類があります。

パッティング始動からフェース面の向きが変わらず、出来るだけヘッドの軌道をまっすぐに動かす「ストレートタイプ」。

そして、テークバック時、クラブヘッドがフェースを開きながら弧を描き、切り返しでフェースを閉じながらフォローまでストロークしていく「アークタイプ」です。

この違いは、パッティング時のアドレスにあります。

アドレス時の前傾姿勢が深いと「ストレートタイプ」になりやすく、浅いと「アークタイプ」になりやすいと言われています。

これは、個々人で身長や腕の長さなど体格が異なるため、構えやすいアドレスやストロークが変わってくるのです。

「アークタイプ」ではストロークが弧を描くため、切り返しがポイント。

クランクネックは高重心であることから、ダウンスイングからフォローにかけては、自然とフェースが閉じようとして動きます。

この特徴から、クランクネックは「アークタイプ」のパッティングを行う方に適しているのです。

パッティングが上手くいかない場合、まず自分がどのスタイルなのかを把握してからパター選びをしてみてはいかがでしょうか。

3 クランクネックと他のネックのとの違い

クランクネック以外にもいくつかあるネックの種類や特徴ついてみていきましょう。

3-1 ベントネック

ベントネックはクランクネックと同様の人気を誇り、ネックがほとんどなくシャフトがヒール側に折り曲がっているのが特徴。

グリップから真っすぐに伸びたシャフトの延長線上にフェースの芯が来るように設計されており、低重心でグリップを持った状態からフェースが見やすいのがポイントです。

そのためベントネックはオートマチックに振りやすく、ボールの捉まりが良く、ボールが右方向へ転がるミス「押し出し」にも強いというメリットがあります。

またシャフトを支えた時、フェースが真上を向くフェースバランスのモデルが多いためパッティング軌道が「ストレートタイプ」の方にとって適したタイプです。

3-2 センターシャフト

センターシャフトは、クラブフェースの芯に向かってそのまま真っすぐにシャフトが挿さっておりクラブヘッドの中心にシャフトがあります。

このタイプの特徴は、ほとんど重心距離とオフセットが無いためクラブの操作性に優れている点です。

またグリップの延長線上にフェースの芯が来るため、芯に当てやすいこともメリット。その反面、敏感にクラブヘッドが回りやすくブレやすいと敬遠されることもあります。

3-3 L字型

ストレートネックとも呼ばれる「L字型」のパターは、ヘッドのヒール側にシャフトが付いているタイプを指します。

重心角が非常に大きいため、クラブフェースが開閉しやすい特徴があります。

そのため、切り返しでフェースを閉じながらフォローまでストロークしていく「アークタイプ」と相性が良いのがポイント。

ストローク中にフェース面を感じやすいため操作性に優れている一方、一定の転がりを実現するのは難しい形状とも言われています。

3-4 ショートスラントネック

ショートスラントネックは、直線的なシャフトに対してフェース面が後方にオフセットされています。

ただクランクネックよりシャフトとヘッドの接合部がすっきりされているので、でっぱりが気にならないことが特徴です。

このタイプはネックが短いものが多いため、重心がクランクネックより低く作れています。

低重心だと芯も低くなり、ヘッドをアッパーブローや水平に打ちやすくなるというメリットもあります。

パッティング軌道が「ストレート」タイプの方に適したモデルです。

4 シミュレーターを使ったパターの練習

スコアメイクの要であるパッティングの練習には、ゴルフゾンのゴルフシミュレーター「GDR」を活用しましょう。

練習に最適化されている「GDR」には、いくつもの練習用モードを実装しており、その中でパッティング練習に特化した機能があるんです。

「実力テスト」は、パッティング練習が行えるモードの1つ。

ドライバーなど4種類のショットを3回×3でホールプレイし、練習を通じて上達を確認するモードです。

実際のコースを舞台に様々なシチュエーションがあり、そこにグリーンもあります。

グリーンの速さやアンジュレーションを選択できるので、より実践的なシチュエーションでパッティング練習が行えます。

3回のショットを繰り返し行うテスト形式であることから、緊張感を持ちながらも楽しみつつ上達が期待できるモードです。

また、実在コースで各番手の反復練習を行える「フィールド練習」モードも有効です。

グリーン上で自由な位置にボールを設置でき、何度でも繰り返しパッティング練習が行えます。

苦手な距離などは、このモードで克服しましょう。

GOLFZONが体験できる店舗/施設
ゴルフシミュレーター「GDR」について

 

まとめ

今回は「クランクネック」をご紹介しました。

メディアで取り上げられているクラブで、スコアが改善するとは限らないように、クランクネックが一般的なタイプとはいえ必ずしもご自身に合うとは限りません。

ご紹介した通り、パッティングのタイプによっては異なるタイプが適している場合があります。

ご自身の体格やパッティングの特徴などを把握したうえで実際に店舗でフィッティングを行い、クラブを選ぶようにしましょう。

ぜひ今回の内容をご参考頂き、ご自身に合ったパターでラウンドを楽しんでくださいね。