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コロナ禍で変化が?日本と海外のゴルフ人口の推移

世界に大きな影響を与えた新型コロナウィルス感染症(COVID-19)。

その影響は大きく、私たちの生活だけでなくゴルフ業界も例外ではありません。

ゴルフ業界には新型コロナウィルス感染症によってどんな影響があったのか…。

本記事では近年のゴルフ人口の推移から見えてくる違いや、日本と海外の比較などを参考にその影響について詳しく解説していきます。

1 日本のゴルフ人口とその推移

1-1 ゴルフ人口は減少している?

ゴルフというとなんとなくバブル期をイメージする方は多いのではないでしょうか?

レジャー白書によると、1994年(バブル崩壊数年後)のゴルフ人口(実際にコースでプレーする人口)は1,450万人とピークであったと言われています。

しかし2015年には760万人と約2分の1の人口まで減少。そして2020年には520万人にまで減少しています。

ゴルフ人口減少の原因とされているのがゴルフコースの減少とそしてゴルファーの高齢化です。

ゴルフ場の数は2002年の2,457コースをピークに毎年減少しており、2020年には2,209コースまで減少しています。

そしてゴルフ人口がピーク時にプレーしていたゴルファーたちの高齢化も進行し、着実にゴルファー人口が減っているのです。

さらには若年層のゴルフ参加率が低いのもゴルフ人口減少の原因の一つであると言えるでしょう。

1-2 コロナ禍による影響とは

2019年に新型コロナウイルス(covid-19)により私たちの生活は大きく変化しました。

それはゴルフ業界にとっても大きな影響を与え、2020年4月に発令された全国緊急事態宣言では全国の100以上のゴルフコースが一時営業停止に追い込まれました。

それによりゴルフのプレー数は一旦は減少しましたが、その後は順調に回復。2021年の4月にはゴルフ場、そしてゴルフ練習場の利用者数は前年に対して50パーセント以上も伸びているそうです。

その理由としてはゴルフは屋外でソーシャルディスタンスを保ちながらプレーできるスポーツであるため、比較的安全であることが挙げられます。

長い自粛期間でも安心してプレーできるゴルフは、再度見直されてゴルフ練習場の利用者が急速に増えたと言われています。

2 世界的に見るゴルフの人口の推移

2-1 コロナ禍でゴルフ人口が増えた?

新型コロナウイルス(covid-19)は日本だけではなく多くの海外の国のゴルフ事情にもいい意味で大きな影響をもたらしました。

今までの世界のゴルフ人口のピークは2021年の6,160万人でした。

R&Aとスポーツマーケティングサーベイズ(SMS)によると、それ以降ゴルフ人口は徐々に増加しており2021年には660万人増の6,660万人にまで増加しているというのです。

ヨーロッパ圏では790万人が1060万人、アジアでは2090万人が2,330万人そしてアメリカ圏では2,990万人が3,060万人と大きく増加しているのがわかります。

特にゴルフ発祥国でもあるイギリスは360万人から570万人と大きく増加しているそうです。

ヨーロッパの国々では政府によるコロナ禍のロックダウンにより生活が大きく制限されていました。そのような状況下で、屋外で密になりにくいスポーツとして制限が掛からなかったのがゴルフでした。

そのため今までゴルフに触れたことのない人々もこれを機にゴルフを始めたりと、ゴルフ業界にとってはよい結果となっているのです。

2-2 世界で最もゴルフ人口が多い国は?

ゴルフ人口は、ほとんどと言っていいほどゴルフ場数と比例していると言われています。

2021年に発行されたR&AによるGolf Around the Worldによると、世界のゴルフ場の数はおよそ38,000。そして世界全体のゴルフ人口は6,600万人と言われています。

中でも世界で1番ゴルフ人口が多いのが、アメリカ合衆国。

アメリカ合衆国のゴルフ場数は16,000コースで、アメリカのゴルフ人口は約2,500万人と全体の約40%以上を占めています。

次いで、日本、カナダ、イギリスとこの4カ国がゴルフ人口の約75%を占めています。

3 日本のゴルフ人口のこれから

コロナの影響でゴルフ練習場利用の数が増えたと言っても、全体的に見ると日本におけるゴルフ人口の減少は止まることを知りません。

これは少子高齢化や人口減少、不況など様々な問題が大きく関わっているためです。

しかしそんなゴルフ人口減少をストップさせようとゴルフ業界も様々な工夫をしています。

例えば2019年には様々なゴルフのルールを改正し、より初心者でもわかりやすくプレーしやすいように変更されています。

これもゴルファー増加への施策の第一歩ではありますが、伝統や決まりの多いゴルフ文化は引き続き継承されているため、特に若者には理解し難く、より遠ざけてしまう可能性は少なくないでしょう。

まとめ

今回は、日本と世界におけるゴルフ人口についてご紹介しました。

今までゴルフに興味のなかった方も、コロナ禍で気になって初めてみた方もいるかもしれません。

しかし現状は、新型コロナウィルスや文化や価値観の多様性により、ゴルフ人口は減っています。

ゴルフ業界はそんな減少をストップさせるため、ルール改正だけでなく様々な取り組みをしていかなければならないでしょう。

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