突然の出費に備えて!リスク回避のためのホールインワン保険
ゴルファーならば誰もが憧れるホールインワン。一生に一度は達成してみたいですよね。
日本にはホールインワン達成時に、祝賀会や記念品などで他のプレイヤーを達成者本人がもてなす慣習があります。
つまりホールインワンを達成した本人にとっては突然の出費。とても手放しで喜べる状況ではありません。
そこで本記事ではそんな不測の事態に備えて加入しておきたい「ホールインワン保険」についてご紹介します。
1 そもそもホールインワン保険とは?
そもそもホールインワン保険とは、ホールインワン達成時の祝賀会や記念品などにかかる費用を補償してくれる保険のことです。
1-1 ホールインワン保険の定義と意義
ホールインワン保険とは、ゴルフプレー中にホールインワンやパー(基準打数)より3打少ない打数で終わるアルバトロスを達成した際に発生する祝賀会や記念品贈呈などの費用を補償する保険のことです。ホールインワン保険は、一般的にゴルファー保険・ゴルフ保険のプランの一部もしくは特約として提供されています。
ホールインワンはゴルファーの悲願である一方、達成すると大きな出費が伴う「リスク」でもあります。
ホールインワン保険はそれらのリスクに対応するための保険なのです。
1-2 ホールインワン保険の補償内容
ホールインワン保険は、記念品・祝賀会・キャディさんへの祝儀・記念植樹にかかる費用を補償の対象としています。
これらは、ホールインワンを達成した際に「幸運のお裾分け」という意味合いや達成の難しさから行われるお祝いにかかる費用です。
一般的にこれらの費用は達成者本人が負担することになっているため、ホールインワン達成時にはまとまった額の支出が生じることがあります。
多くのホールインワン保険では、アルバトロスの際にもホールインワンと同額の補償を受けられます。補償金額は保険プランによりますが、10万~50万円程度が一般的です。
ホールインワン保険は、一般的に加入日翌日の0時から適用されます。
2 ホールインワンのお祝いにはどの程度の費用がかかるの?
ホールインワンのお祝いにかかる項目別の費用の内訳は以下のとおりです。
費用の目安 | |
お祝い内容 | 費用相場 |
キャディさんへの祝儀 | 1万~3万円 |
ゴルフ場への記念植樹 | 10万円~ |
記念品(ゴルフ用品等) | 参加人数 × 5千円~1万円 |
記念品は、ゴルフ用品のほか、タオル・お菓子・お酒・ギフトカードなどを用意する場合もあります。
かかる費用は、コンペの規模や慣習によって異なります。
ゴルフには、ホールインワンの際のお祝いのようにさまざまなマナーがあるため、特に初心者の方は基本を押さえておきましょう。
以下の記事でゴルフ初心者向けにマナーを解説しているので、詳しく知りたい方はぜひ参考にしてください。
参考:「知っておいても損はしない!ゴルフ初心者が押さえておきたいマナーの基本」
3 なぜホールインワン保険が必要なの?
多くの方はホールインワンの達成確率をご存知ではないかもしれません。
ホールインワンを達成する確率と、それに伴う費用負担の大きさから、保険加入の必要性について解説いたします。
3-1 確率は決して高くないものの費用負担が大きい
ホールインワンの確率は、プロゴルファーで約3,000分の1、アマチュアを含めると約12,000分の1と非常に低いものです。そのため、達成時には大きな喜びとともに、予想外の出費が発生します。
一般的な出費は10万~50万円以上とも言われており、保険に加入していなければ、その出費は大きな経済的負担となるでしょう。
そのため、少ない確率とはいえ、ホールインワン達成時の経済的リスクを軽減するために、ホールインワン保険は役立ちます。
ホールインワン保険は、万が一の出費に備える有効な手段です。
3-2 保険に加入することで安心してゴルフを楽しめる
ホールインワンを達成した際の金銭的な負担が残ったままだと、純粋にホールインワンを狙うことができず、ゴルフの楽しみが半減してしまいかねません。
特に人数の多いコンペに参加する際には、心理的な不安も大きくなりがちです。
著者である私は、「ホールインワンなんて滅多に出ない」との考えでゴルフを楽しんでいました。しかし、ゴルフ仲間がホールインワンを達成して多額の祝賀会費用を負担したのを目の当たりにしたことをきっかけに、ホールインワンがあり得ないものではないと理解しました。
ホールインワンを達成した際の費用が保険で補償されるという安心感があると、ゴルフを楽しめるのはもちろんのこと、パフォーマンスの向上にもつながるかもしれません。
4 ホールインワン保険を申請する際の注意点
ホールインワン保険を確実に受け取るには、注意点を押さえておく必要があります。
まずは、ホールインワン保険を受け取る際の基本的な流れを理解しておきましょう。
1.ホールインワン達成後、保険会社に連絡する
2.必要書類(ホールインワン証明書・領収証など)を準備する
3.保険会社に請求書類を提出する
4.保険会社による審査する
5.保険金を受領する
必要書類は、保険会社やプランによって異なります。
注意しなくてはならないのは補償対象となる条件です。
特にセルフプレーの際には、映像記録が必要となるケースもあります。
条件を満たせずに支払いが対象外になるケースもあるため、保険加入時などに必ず詳細を確認しましょう。
また、ゴルフ場に証明書発行の可否を確認することも重要です。
ホールインワン証明書に関しては保険の有無にも影響するため、SNSで投稿しているゴルファーもいます。
5 ホールインワン保険の種類と選び方
ホールインワン保険には、いくつかの種類があり、それぞれに特徴があります。
この章では、それらの種類や、自身のゴルフスタイルに合わせた選び方について解説します。
5-1 保険の種類
ホールインワン保険は、大きく分けて2種類に分類されます。
保険の種類 | 特徴 |
ゴルファー保険のプランの一部や特約 | ゴルフプレー中のケガや事故、損害賠償責任などもカバーする総合的なゴルファー保険に付帯できる ホールインワン達成時の費用だけでなく、ゴルフプレー中のさまざまなリスクに対応している |
単独のホールインワン保険 | ホールインワンやアルバトロスを達成した際の費用に特化した保険 保険料が安めに設定されている 現在はホールインワン単独の保険は非常に少ない |
ゴルファー保険の一部や特約として提供されている場合でも補償の金額や範囲が保険商品によって大きく異なります。
5-2 選び方のポイント
ホールインワン保険を選ぶ際には、次のポイントを意識して、加入するか否かを判断しましょう。
・ゴルフの頻度やコンペへの参加の有無を考慮(頻繁にコンペに参加する際は補償を重視する)
・補償金額と保険料のバランス(必要な補償金額と支払い保険料のバランスを検討する)
重視するポイントを解説しましょう。
私は月に2~3回のゴルフを楽しむのですが、年に数回はコンペにも参加します。以前は、大きなコンペに誘っていただいたときに、「もしホールインワンを出してしまったら、家族にどのように伝えよう…」と不安を感じていました。今はホールインワン保険に加入しているので、その不安を感じることなくゴルフを楽しんでいます。
5-3 具体的な保険商品例
ここでは、具体的なホールインワン保険の商品例を、2つご紹介いたします。
◆楽天損保「ゴルフアシスト」
ホールインワンやアルバトロスの補償金額は20万~30万円まで選択可能です。
プラン | ゴールド | プラチナ | ダイヤモンド |
賠償責任 | 1億円 | 1億円 | 1億円 |
ホールインワン・アルバトロス | 20万円 | 20万円 | 30万円 |
死亡・後遺障害 | 300万円 | 400万円 | 500万円 |
入院日額 | 3,000円 | 4,000円 | 5,000円 |
保険料(1年間) | 3,850円 | 5,260円 | 7,570円 |
「ゴルフアシスト」は、月々の保険料の安さや補償のわかりやすさを重視する方に適しているゴルフ保険です。
ゴルフ用品・死亡・入院/通院などにかかる費用まで補償されます。
◆東京海上日動「eゴルファー保険」
東京海上日動のeゴルファー保険では、3つのプランが選べます。
そのうち2つでホールインワン補償を提供しています。
プラン | Aプラン | Bプラン | Cプラン |
賠償責任 | 1億円 | 1億円 | 1億円 |
ホールインワン・アルバトロス | 20万円 | 10万円 | なし |
死亡保険金 | 200万円 | 200万円 | 200万円 |
入院日額 | 3,000円 | 3,000円 | 3,000円 |
保険料(1年間) | 6,070円 | 4,400円 | 2,730円 |
補償の範囲はゴルフ用品の損害・死亡保障・後遺傷害保険・入院/通院/手術などです。
シンプルながら補償が充実した保険商品です。
まとめ
ゴルフプレーヤーならば一度は達成したい夢の「ホールインワン」。
日本ではホールインワンを達成した際に、祝賀会を開催したり、記念品を贈呈したりする慣習があります。そのため、達成の喜びとともに、大きな出費が伴うことも事実です。せっかくのホールインワンも、その後の出費が負担になってしまっては、喜びも半減してしまいます。
そうした不測の事態に備えるための保険がホールインワン保険です。ホールインワン保険に加入しておくことで、ホールインワン達成時の費用負担をカバーできます。
金銭的な心配をすることなく、コンペ仲間やゴルフ仲間と喜びを分かち合うことができるでしょう。
ゴルフを愛する皆様は、ぜひホールインワン保険の加入を検討してみてください。そして、経済的な心配をせずに、思い切りゴルフを楽しみ、いつか来るかもしれないホールインワンの達成に備えましょう。