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ゴルフクラブの握り方「ロングサム」と「ショートサム」について解説

2021.09.27

ゴルフクラブのグリップ方法といっても様々な握り方があります。

少しだけ握り方を変えるだけで、驚くほど打球が変わることも。

今回は数あるグリップ方法でも特に、「左手の親指のポジション」に着目して見ましょう。

実はこの左手親指のポジションによって、スイングのフィーリングが大きく変わると言われてるのです。

1 ロングサムとショートサム

クラブを握った際の親指のポジションを表す言葉として、「ロングサム」と「ショートサム」があります。

「サム」とは英語で「親指」を意味しています。

1-1 ロングサムとは?

ロングサムとは、クラブを握った時の左手親指がクラブに沿って長く伸びている状態のこと。

この状態で握った場合、手とシャフトがなす角度が小さくなるためハンドダウンになります。

ハンドダウンとは、構えた時の両手が自分にとって最適なポジションよりも低い位置に来ている状態のこと。

ハンドダウンになるとクラブのトゥ側が大きく浮き、ボールがつかまりやすくなるというメリットがあります。

1-2 ショートサムとは?

ロングサムとは対照的に、グリップした時の左手親指が縮まった状態のことをショートサムと言います。

ショートサムにすると、手とシャフトの角度が大きくなるためハンドアップの状態になります。

ハンドアップとは、ハンドダウンとは逆にアドレスした時のグリップのポジションが自分の最適な位置よりも高い位置に来ている状態のこと。

ハンドアップで構えるとクラブのヒール側が浮き上がり、ボールがつかまりにくくなります。

2 ロングサムが向いているゴルファー

前途の通り、ロングサムで構えるとハンドダウンのアドレスになりやすくなります。

ハンドダウンで構えることで、スイング時にフェースが開きにくくなりボールをしっかりと捉えることができるのです。

しっかりとフェースの正面でボールを捉えることで、ボールが右方向に行きにくく、まっすぐ飛びやすくなります。

そのため、スライスにお悩みのゴルファーはロングサムを試してみるのがおすすめ。

さらに、ロングサムで握ると手首のコックが使いやすくなるため、飛距離が出やすくなるゴルファーも。

ゴルフ初心者は特にスライスになりやすく、あまり飛距離が出せない…なんて方が多いかと思います。

そんな時は一度ロングサムで打ってみても良いかもしれません。

3 ショートサムが向いているゴルファー

打った打球がフックになりやすいゴルファーは、ショートサムがおすすめです。

ショートサムにするとハンドアップの状態になります。ハンドアップで構えるとスイング時にフェースが開きやすくなり、ボールが右方向(スライス)に飛びやすくなるのです。

フックにお悩みのゴルファーはショートサムで構えることでまっすぐ、もしくはスライス気味の打球が期待できるでしょう。

ただし手首のコックが使いにくくなるため、力が入りにくくなり飛距離が伸びないというケースも。

中上級者ゴルファーであれば、方向性を定めるには良いかもしれません。

4 大切なのは自分の感覚

ロングサムとショートサム、どちら良い点・悪い点があり、どちらが良くてどちらが悪いかは人それぞれです。

その人のスイングやアドレス、打球の癖によって最適なポジションは異なることを覚えておきましょう。

同じスイングでもロングサムで方向性が上がる人がいれば、ショートサムで飛距離がアップするゴルファーもいます。

まずは自分の握りやすい方法で握るのがおすすめ。

そこから微調整しながら自分のスイングに適した親指の位置を見つけていくことが重要です。

まとめ

今回はグリップの左手親指のポジション「ショートサム」、「ロングサム」についてご紹介しました。

クラブを握る一本の指の位置でこんなにもスイングが変わるなんて、やはりゴルフは奥が深いですね。

ショートサムが合うゴルファー、ロングサムが合うゴルファー、そしてその中間が合うゴルファーなど、それぞれ最適なポジションは異なります。

自分に適したグリップ方法を見つけることも、ゴルフのスキルを上げる1つのポイントであることは間違いありません!