GOLFZON

安定したショットが望める話題の「ベタ足スイング」とは

2021.07.14

最近スイングフォームの安定ができるとされるベタ足スイングが注目されています。

韓国人プロが強いと言われているのはこのベタ足スイングを取り入れているからとも言われています。

意外に浸透されていないフォームですが、 実はこのベタ足スイングのフォームがベースであり、他のフォームに派生していくのです。

本記事ではベタ足スイングについて詳しくご紹介致します。

1 最近流行りの「ベタ足スイング」ってこんなスイング


ベタ足とはインパクトからフォローまで右足のかかとを上げないこと。

下半身を安定させて静かな動きからねじれを使ってスイングすることで、好スコアにつながるスイングとして注目されているのがベタ足スイングなのです。

ショットがなかなか安定しない原因として、ショットをした後に右足の上がりが早すぎる、または右足が浮いてしまって下半身が使われていないことが挙げられます。

そんな原因の改善点として注目されているのが「ベタ足スイング」なのです。

ただ、右足を固定するので体重移動がスムーズにできないイメージをもたれる方のいるのではないでしょうか。

ゴルフスイングは下半身との連動で腕が下りてきます。ベタ足スイングを行うときは、右足に体重が残り過ぎないように、腰の回転を意識してスイングするのがポイント。

下半身をドッシリさせて上半身をねじっていく事により、腕を振らなくてもクラブが自然に縦に落ちてくるように見え、プレッシャーがかかったホールでも安定したスイングと飛距離を出しているのです。

プロの試合を気をつけて見ていると、日本や欧米の選手と韓国選手のスイングに違いがあることがわかるかもしれません。

「ベタ足スイング」の認識について韓国と日本では、腰の範囲に対して「どこからどこまでか」という、認識の違いがあります。

  • 日本では、腰は「へそから下の部分(お尻も含む)」。
  • 韓国や中国では、腰は「へそから上、胸まで」。

韓国や中国でよく行われている太極拳では、ドッシリと下半身(へそから下のお尻の部分)が動かないようにして、腰 (へそから上、胸まで)から上を右へ左へと動かす強くねじれを感じる動きをするそう。

もしかすると、韓国のプロゴルファーがベタ足スイングに対する認識は太極拳が関係しているかもしれませんね。

2 ベタ足スイングのメリット・デメリット

ここではベタ足スイングのメリットデメリットについてそれぞれ紹介します。

メリット

  • スライスしにくい
    軸が安定することで体勢がブレることがなくなります。
  • ミート率アップ、飛距離と方向性も安定
    体重移動が少なくなることでインパクトが安定しミート率も上がります。よってショットの方向や飛距離向上にも。
  • 傾斜地からのショットがしやすい
    つま先上りや左足下がりなどの傾斜地では、テイクバックからインパクトまで、アドレスと同じ位置がキープがしづらいのですが、ベタ足の場合は傾斜でのショットが打ちやすいくなります。

デメリット

ベタ足スイングについて、プレー上のデメリットはありません。飛距離も伸びるしショットの安定性を高めることもできます。

ただ、習得がやや難しく時間がかかってしまうのが唯一のデメリットではないでしょうか。

特に身体の硬い人には習得が難しいと言われています。体が硬い分、慣れるまで辛く感じてしまったり、手打ちになりやすい、飛距離が多少落ちるといったことが起こってしまうことも。

そんな時は遠回りに感じてしまいますが、ゴルフで使う筋肉を意識ができるようにトレーニングを行うことがおすすめ。

ベタ足スイングのパワーをしっかりと身体で受け止められるようにしていきましょう。

3 ベタ足スイングの練習方法

前述した通りベタ足スイングを身に付けるには少し時間がかかってしまうため、地道な繰り返しの練習が必要です。

まず最初のアドレスについて。スタンスは肩幅の広さにし、ひざを曲げない状態で前傾姿勢を保つのが正しいベタ足スイングのフォームです。

またベタ足の時、ダウンスイングの動きが基本。

ポイントはインパクトの瞬間まで、右足をしっかりと地面につけておくことを意識することです。

またいきなり大きなスイングするのはではなく、小さい振り幅で始めることが重要です。慣れてきたら徐々に振り幅を大きくしていくことが上達につながります。

そして、スイングのスピードをゆっくりにすること。スイングスピードをゆるめることで、特に右足への意識がしやすくなり練習の精度を上げることができます。

4 ベタ足スイングをマスターする方法

ゴルフゾンのシミュレーターには、簡単にセルフスイングチェックができる機能が備わっています。

ラインを引いたり、スロー再生、コマ送りなどを使用することでプロとの比較もできご自分が納得いくまでスイングチェックが可能です。

ベタ足スイングをマスターするのに、非常に効率的な使い方ができるといえるでしょう。

またご自分のスイングデータをアプリでいつでも確認ができるので、習得につながる研究もできるはずです。

まとめ

いかがでしたでしょうか。

安定した飛距離と、自分の望んだ方向にボールを飛ばすことはゴルフにおける基本とも言えます。

しかしそう思うように飛ばせないことがゴルフの奥深さ。

韓国人ゴルファーが取り入れている、安定したショットが望める「ベタ足スイング」を習得することで、スコア向上に繋がるかもしれません。