GOLFZON

ゴルフ初心者が目安にしたい平均スコアはどれくらい?

2025.01.06

ゴルフ初心者の方は特に、平均スコアがどれくらい出るのか気になるのではないでしょうか。誰しもがよいスコアでラウンドしたいと思うものです。

ゴルフはプレー人口が多く、老若男女問わず広い世代で楽しめるスポーツ。

ただ用具をそろえゴルフ場に足を運んで…と一見敷居が高く、お金がかかりそうなイメージを持たれがちです。

しかし、ゴルフ練習場ではクラブや用具は無料レンタルができたり、プレー料金も手頃なことからゴルフを始めやすい環境が整っています。

これらを気軽に利用して、早々に上達ができるようスコアの基本から練習方法までを詳しくご紹介致します。

1 初心者が押さえておきたい!ゴルフスコアに関する基本

ゴルフのスコアは、各ホールに設定された「規定打数(パー)」を基準に計算されます。
パーとは、そのホールをどれだけの打数でカップインさせるべきかの目安となる数字です。

ホールの距離によってパーは異なり、一般的には、以下のように設定されています。

ホールの種類 パー 目安距離
ショートホール 3 250ヤード以下
ミドルホール 4 251~470ヤード
ロングホール 5 471ヤード以上

プレイヤーはこのパーを基準に、実際に打った打数を記録し、スコアを算出します。例えば、パー4のホールで5打でカップインした場合、スコアは「+1」となります。

スコアの呼び方は、パーを基準に、打数が増減するごとに変化します。

パーとの差 スコア 説明
-3 アルバトロス パーより3打少なく打った場合
-2 イーグル パーより2打少なく打った場合
-1 バーディー パーより1打少なく打った場合
0 パー 規定打数でホールアウトした場合
1 ボギー パーより1打多く打った場合
2 ダブルボギー パーより2打多く打った場合
3 トリプルボギー パーより3打多く打った場合

これらの用語を理解しておくと、ゴルフ仲間との会話もスムーズになります。

ラウンド中は、スコアカードに各ホールのスコアを記入していきます。
スコアカードはゴルフ場によってフォーマットが異なる場合がありますが、基本的にはプレーヤー名・日付・スタート時間・各ホールのパー・ハンディキャップ・そして各ホールのスコアを記入する欄があります。

2 初めてラウンドを回ったときの平均スコアは?

ゴルフ初心者の平均スコアは120〜160ぐらいです。
男性は「120から150」、女性は「130から160」が平均と言われています。

ゴルフコースは通常18ホールで、全てパーで回るとスコアは72です。

ホールタイプ パー ホール数 合計
ショート 3 4 12
ミドル 4 10 40
ロング 5 4 20
合計 18 72

初心者の平均スコアの120~160は、1ホールあたり、パーに加えて平均で4〜5打多く叩いてしまう計算になります。

例えば、全てのホールでパーより4打多かった場合のスコアは、72(パープレー) + (4 x 18ホール)= 144です。

初心者のうちは、この1ホールあたり+4〜+5、合計スコア144〜162を目標に練習すると良いでしょう。

著者の私が初めてゴルフをしたときのスコアは、160をオーバーしていました。
ドライバーを振ったら空振りしたり、ボールが全然違う方向に飛んでいったり…OBも池ポチャも経験しました。

でも、開放感のあるコースを仲間と一緒に回っているときや、思いどおりのショットが打てた瞬間は最高でした。そうして楽しんでいるうちに少しずつスコアが改善されたのです。

3 ゴルフ初心者が目標にすべきスコアは?

ラウンドデビューのゴルファーや初心者ゴルファーが平均スコアにより近づく、もしくはそれ以上を目指すには遠くへ飛ばすことよりもまっすぐ前に飛ばすことがとても重要です。

ここでは平均スコアを目指すために押さえておきたいポイントをみていきましょう。

3-1 ゴルフクラブ選びや使い方

初心者の頃は、どのクラブをどんな場面で使うべきか迷ってしまうことも多いでしょう。まずは、基本となるクラブをしっかりと使いこなせるように練習することが大切です。

特におすすめのゴルフクラブが、7番アイアンとピッチングウェッジです。ウェッジとは、アプローチショットに使用するゴルフクラブを指します。

クラブ 特徴 メリット
7番アイアン 長さ・重さ・ロフト角が中間的 ・スイングの基本を学ぶのに最適
・さまざまな場面で使える汎用性の高さ
ピッチングウェッジ ロフト角が大きい ・ボールをつかまえやすい
・スライスが出にくい
・初心者でも方向性が安定しやすい

初心者向けも含めてゴルフクラブは、大きく分けて以下の6種類に分類されます。

1.ドライバー(1W)
2.フェアウェイウッド(3W、5Wなど)
3.ユーティリティ(UT)
4.アイアン(5I、6Iなど)
5.ウェッジ(PW、AW、SW)
6.パター(PT)

ルール上、これらのクラブを組み合わせて、最大14本のクラブをバッグに入れることができます。

ドライバーを基準に考えると、フェアウェイウッド、ユーティリティ、アイアン、ウェッジと順番に、クラブの長さは短くなり、重さは重くなり、ロフト角(ボールに当たる部分の角度)のフェースが垂直な状態から傾いている角度が大きくなります。

初心者のうちは、7番アイアンとピッチングウェッジを中心に練習し、まっすぐ飛ばすことを意識しましょう。

3-2 具体的な目標スコア設定のステップ

スコアアップのためには、具体的な目標を設定することが重要です。

まずは、「150切り」「140切り」「130切り」など、現実的な目標を立ててみましょう。

目標を達成するためには、グリップ、アドレス、スイングなどの基本をしっかりと身につける必要があります。

グリップ:クラブを正しく握る方法

ゴルフ初心者は、まず正しいグリップの握り方を覚えましょう。ポイントは、指先で握るのではなく、指の付け根からしっかり握ることです。小指・薬指・中指の3本でクラブを支えるようイメージで、包丁を握るように握りましょう。

◆詳細は、以下の動画で解説しています。

アドレス:ボールを打つ前の構え方

ボールを打つ構え方によってスイングの基礎が決まり、飛距離・方向性・安定性に大きく影響します。
かかと重心になっていないこと、体が適切な傾斜角度(20~30°)であること、手の位置が安定していること、などボールを打つ正しい姿勢を身につけましょう。

◆アドレスについての初心者向けの詳細は、以下の動画をご覧ください。

スイング:クラブを振る動作

スイングでは、腕とクラブを一体化させて振り子のように動かすことが重要です。注意点は、手首が曲がったり、体が左右に揺れたりしないようにすることです。足踏みをするように体重移動をしながらスイングしましょう。

◆詳細は以下の動画を参考にしてください。

初心者がゴルフの腕を上げるにはさまざまな方法があります。
上達のポイントを知りたい方は「【ゴルフ初心者必見!】最速で上達を目指す練習方法」をぜひチェックしてください。

また、初心者の方はシミュレーションゴルフで力を磨くことも効果的です。
グリップの仕方やスイングなどの練習を繰り返すことでしっかりと身につけましょう。

シミュレーションゴルフについては、「GOLFZON」を参考にしてください。

3-3 パットの練習

パッティングの善し悪しはスコアアップにおいて一番のポイント。

パッティングの練習ではボールをイメージ通り打つ能力とグリーンを読む能力、つまり距離感と方向性2つで決まります。パターマットがあれば、ご自宅で簡単に練習する事ができます。

ラインが入ったパターマットを使用することでボールの転がりがはっきりわかり、パターのヘッドを線に合わせてまっすぐ動かす事ができるのでおすすめです。

4 ゴルフ初心者がスコアアップを狙うためのコース戦略

ゴルフ初心者にとって、コース戦略はスコアアップに欠かせない要素です。ここでは、初心者ゴルファーが実践すべきコース戦略の基本をご紹介します。

4-1 無理なショットを避ける

スコアを安定させるためには、無理なショットを避けることが重要です。

「あの木を越えればグリーンに届くかも…」
「池越えにチャレンジしてみようかな…」

そんな風に、ついつい無謀なチャレンジをしたくなることもあるでしょう。
しかし、初心者のうちは、リスクの高いショットはできるだけ避け、安全なプレーを心がけましょう。

私自身、初心者の頃は、とにかく飛ばしたい一心で、ドライバーを振り回していました。しかし、その結果、OBや池ポチャを連発し、スコアを崩してしまうことが多々ありました。

ある時、ベテランゴルファーから「無理せず、確実にフェアウェイをキープすることを意識してみなさい」とアドバイスを受け、実践してみたところ、驚くほどスコアが安定しました。それ以来、私は「手堅いゴルフ」を心がけるようになり、スコアアップにつながっています。

4-2 コースに合った目標の立て方

コース戦略を立てる上で、自己分析とコースの把握は欠かせません。

まず、自分の飛距離や得意なクラブ、苦手なショットなどを把握しておきましょう。その上で、ホール全体を見渡し、池・バンカー・OBゾーンなどのハザードの位置を確認します。初めてのコースでは、スコアカードやコースガイドを活用すると良いでしょう。

そして、各ホールで無理のない目標を設定します。パーを狙うのか、ボギーで良しとするのか、状況に応じて判断しましょう。

具体例として、ピンがグリーン手前に切ってあり、手前にはバンカーがあるようなパー3のショートホールを考えてみましょう。無理にピンを狙わず、グリーンセンターを狙う方が安全です。たとえボギーになっても、ダブルボギーやトリプルボギーになるよりは良いスコアで上がれます。

このように、リスクマネジメントを意識しながら、安全なルートを選択することが重要です。

4-3 トラブルショットへの対処

ゴルフでは、OBやバンカーなどのトラブルショットは避けられません。
しかし、適切な対処法を身につけておけば、大きくスコアを崩すことはありません。

OBの場合

OBを打ってしまった場合は、打ち直し地点からプレーを再開します。
この際、1打分のペナルティが加算されます。打ち直し地点は、元の場所に戻って打つ場合と、OB地点の近くにドロップゾーンが設置されている場合の2パターンあるので、ルールをよく確認し、落ち着いてプレーしましょう。

バンカーの場合

バンカーショットは、砂の種類や量、傾斜などによって難易度が大きく変わります。初心者のうちは、脱出を最優先に考え、無理にグリーンを狙わないようにしましょう。バンカーの状況をよく観察し、適切なクラブを選択することが重要です。

池などのハザードの場合

池やクリークなどのハザードにボールが入ってしまった場合は、1打分のペナルティを加算し、所定の位置にドロップしてプレーを再開します。ドロップの手順やルールは、状況によって異なるため、事前に確認しておきましょう。

私自身、バンカーショットが苦手で、以前はバンカーに入るたびにスコアを崩していました。しかし、練習場でさまざまな状況を想定した練習を重ねた結果、今では落ち着いてバンカーから脱出できるようになりました。

5 まとめ

ゴルフの初心者の平均スコアは120~160くらい。

私も最初は160オーバーでした。
でも、練習すれば必ず上手くなります。

ゴルフ初心者の方は、まずはスコアアップのために7番アイアンとピッチングウェッジで練習するのがおすすめです。

目標スコアを決めて、グリップ、アドレス、スイングの基本をマスターしましょう。
パターマットで練習するのも忘れずにしましょう。

コースに出たら、無理せず安全なプレーを心がけましょう。
OBやバンカーの対処法も知っておくと安心です。

ゴルフは奥深いスポーツですが、楽しみながら上達を目指しましょう!