中級者、上級者が陥りやすい「チーピン」原因と対策について
皆さんはゴルフでチーピンという言葉を聞いたことはありますか?
「チーピン」とは打ち出したボールが急に軌道が左に曲がってしまうこと。思いもよらぬ所に飛んでしまい、挙げ句はOBになったりとゴルファーの悩みのひとつです。
プレッシャーがかかったり、飛ばそうと思ったりすると出てしまう方も多い「チーピン」。
今記事では、この「チーピン」についてを詳しく解説します。
1 そもそもチーピンって?
ゴルフでいう「チーピン」とはボールの軌跡のことを指します。この言葉はポピュラーな卓上ゲーム「麻雀」が語源です。
麻雀牌の七筒(チーピン)という、トランプで言うところのダイヤ、スペードといった種類「筒子(ピンズ)」と呼ばれる札の種類「7」を表しています。
この七筒(チーピン)牌の絵面に準えて、インパクトで打球が左方向にすぐに落ちてしまう様な球筋を打った場合を「チーピン」と呼び、ゴルフ用語としてプレーヤーが通常使用しているのです。
「スライス」は打ったボールが右側に曲がっていく現象ですが、チーピンはその逆なのです。
2 チーピンをタイプ別に見てみよう
球筋がチーピンになってしまう主な原因は「極端な手打ち」によるもの。その種類によって原因があり、それぞれ矯正の仕方が変わってきます。
左に打ち出して急激に曲がるタイプ
ボールをつかまえようと上体がかぶることで、ターゲットに対しクラブ軌道がアウトサイドインになってしまいます。
この軌道に対しフェースがかぶった状態でインパクトすると、左に出て左に曲がるミスが起きてしまうのです。
真っすぐ、やや右方向に打ち出して左に大きく曲がるタイプ
中・上級者が陥りがちなチーピンのミスショットのタイプです。
ドロー系の弾道をイメージしインサイドアウト軌道でスイングしても、インパクト直前に開いて入ってきたヘッドを急に返してしまうことで、クラブの軌道に対してフェースがかぶることによるミス。
3 チーピンの原因について
なぜチーピンが起こるのか原因について解説します。
- グリップとの関係性
フックグリップでスイングをするとクラブが振りやすくなるので、球がとてもよく捕まります。
女性や非力な方に推奨するグリップですが、パワーのある方はヘッドが返りがちにチーピンが起こってしまいます。 - スイング軌道とフェーズの向き
飛ばしたいと思うあまりに、右肩が下がり軌道がインサイドアウトになってしまがちです。
チーピンはインパクトでフェースが閉じてしまうことが原因ですが、単純にヘッドをスクエアに戻すだけでは直らなく、スイング軌道にも原因があるのです。
4 チーピン改善のための練習方法について
チーピンの直しすための練習方法について見ていきましょう。クラブはミドルアイアンを使用するのがおすすめです。
1.ボールの位置を通常よりも左に置きます。(左足のかかとの線上前後)
2.右足のつま先を45度程度開く
この状態でゆっくりスイングをしてみてください。
次にボールを6割程度の力で打ってみます。
これはアメリカで有名なレッスンプロ、ジム・マクリーンが多くのアマチュアやツアープロのチーピンを直した練習方法です。
慣れてきたら、同じセットアップでフェードを打ってみましょう。 クラブは5番アイアンなどをがおすすめ。
この練習でフェードが打ててきたら、今度はいつものセットアップ(アドレス)に戻って打つときはボールの位置も試行錯誤をしてみるのもよいでしょう。
ボールは右に置き過ぎてしまうと、フェースを返す意識が強くなってチーピンになりやすいのです。
プレーヤーとしての感覚で、左にボールを飛ばしたくないということからボールは右に置きたくなります。
この練習ではあえて、思い切って左に置くことで、チーピンが出やすい状況にし、フェースが開きたくなるような形でボールを打っていきましょう。
これはあくまでもチーピンを直すための練習セットアップです。
まとめ
いかがでしたでしょうか。
チーピンは初心者よりも中級者、上級者に多いそうです。
だからか、一度この症状に陥ってしまうと尾を引いてしまい、長い期間悩んでしまうそうです。
ちょっとしたコツで解決するのがチーピンです。記事を参考に一度練習方法を試してみてください。