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誰でも知っているゴルフ用語「OB」 あまり知られていない、正しい数え方をご紹介

2022.02.26

ゴルフは「どれだけ少ない打数でコースを回れるか」を競うスポーツ。

そしてゴルフには、通常の打数に加えられるペナルティなど、複数のルールが存在します。

その中で特にOBは、ゴルフ初心者にとって理解が難しいルールの1つでしょう。

それは、OBが発生したタイミングや発生した場所などで、罰則・対応の仕方が変わってくるためです。

ゴルフを知らない方でも言葉は知っているであろうOB。

ただ内容を詳しく理解していない方も多いのでは。

今回は、ゴルフをプレイする上で、必ず必要になるOBの知識について、分かりやすくご紹介します。

1 OBについて

OBとは「Out of Bounds」(アウトオブバウンス)の略語で、ボールが各ホールの規定の場所から、プレイできる区域外に出てしまったことで発生するペナルティです。

ボールが区域外に出てしまった場合、プレイヤーはペナルティとして1打を追加することになり、その後のプレイにおいて追加された打数を意識してラウンドすることがポイントになります。

そして区域外に指定されている場所は、森や山などであることが一般的。

慣れない方でも、深い草木だった場合はOBエリアであることは理解しやすいかもしれません。

ただ深い草木など分かりやすい環境もなく、フェアウェイに繋がったエリアなど、一見するとOB区域であることが分かり辛い箇所も指定されている場合があるんです。

この場合、白色の杭が一連に刺さっており、杭による仮想の線が「OBライン」としてフェアウェイと区域外を分けています。

そのため、このラインを超えたらOBであると判断するのですが、もしライン上にボールがある場合は、どのように判断すれば良いでしょうか?

この場合、ボールの一部でもフェアウェイ側にかかっていれば、OBとなりません。

逆にしっかりとラインにかかっている、もしくはボールがOB区域の内側にかかっていれば、OB判定となります。

もしそのような状況で判断しかねたら、自分で判断せずにキャディさんやゴルフの詳しいメンバーに意見を求めると良いでしょう。

2 OBとペナルティ

区域外にボールが入ることでペナルティを受けるOB。

プラス1打を受けるスコア罰ですが、実はゴルフにはOB以外に多くのシチュエーションにおけるペナルティが存在し、状況によって受ける打数が異なるんです。

慣れない内は、非常に分かり辛く感じるかもしれません。

ここでは代表的な状況毎でのペナルティをご紹介しますので、ご参考ください。

2-1ペナルティエリア(池)に入った場合

林や森と同様に、ゴルフ場に存在する代表的な障害物である池。

一般的に「池ポチャ」と呼ばれる池は、かつて「ウォーターハザード」と呼ばれていましたが、今は「ペナルティエリア」と呼びます。

この池に入ってしまった場合のスコア罰は1打罰です。

2-2空振りをしてしまった場合

空振り自体はペナルティではなく、スコア罰は科せられません。

ただし空振りしたことも1打としてカウントされてしまうため、1打分のマイナスになってしまいます。

1回の空振りをしてしまった後にショットした場合、スコア数は計2打となります。

2-3 マークせずにボールを拾ってしまった場合

グリーンにボールが乗った際、ボールのちょっとした向きを変えるため、そして他のプレイヤーのパッティングに邪魔にならないように、「マーカー」を置いたあとにボールを拾うことがあるでしょう。

しかし「マーカー」を置く前にボールを拾ってしまうと、1打罰のペナルティが発生するので、注意しましょう。

2-4 バンカーでクラブが砂に触れた場合

バンカーにボールが入ってしまった場合でもペナルティが存在します。

素振りやショット時にクラブがバンカーの砂に触れてしまった場合、2打罰を受けてしまうことに。

ちなみに2019年に改定されたルールでは、ボールがバンカー内にある場合、木の葉、石といった「ルースインペディメント」をペナルティ無しで、取り除くことができるようになりました。

3 OBになった時の打数の数え方は?

実はOBで受けるスコア罰の数え方は、状況によって異なります。

それはティーショットと、2打目以降で対応が違うんです。

ティーショットがOBに入ってしまった場合、1打罰を受け、3打目として再度ティーショットを打ちます。

そして2打目以降でOBになった場合、単純に1打罰を受けるだけになります。

ちなみにセカンドショット時にOBで打ち直す際、ボールを打った場所の近くで、グリーン上のホールが近づかないところにボールを落として再度ショットします。

最初の頃、OBも含めていくつかスコア罰を受けるペナルティがあると、ホールのスコアをカウントするのに戸惑うかもしれません。

カウントする際のコツは、スコア罰は最後にカウントすると良いでしょう。

例えば「実際に自分が打ったスコア+1罰打(OB)+1罰打(池ポチャ)」といったように、ペナルティ分を後からカウントすると、混乱することなくカウントできるのでおススメです。

4 ローカルルールに注意

OBになってしまったら上述の通りに、対応が異なりますがティーショットとセカンドショットで打ち直しを行います。

ただしこの場合における懸念はプレイ時間の遅延です。

複数回の打ち直しや、深い林に入ってしまったボールの捜索による時間で、ゲームの進行が滞ってしまうでしょう。

そこでゲーム進行が遅延しないよう、ゴルフ場やプライベートコンペなどで適用されるローカルルールが存在します。

ティーショット時にOBに入った場合のローカルルールとして「プレーイング4」があります。

正式ルールでは3打目として打ち直しますが、プレーイング4が設定されているゴルフ場などでは、打ち直しの3打目を打ったと仮定し、特設ティから4打目を打つことができるんです。

またセカンドショット時にOBの際、救済エリアを確定し、そのエリア内でボールをドロップ、そこで2罰打でプレイを続けるというローカルルールです。

以下手順で、OBにおける救済エリアを決めます。

・ボールがOBの境界線を横切ったと推定される地点、もしくはジェネラルエリア(ティーイングエリア、ペナルティエリア、バンカー、パッティンググリーンの特定エリア以外の場所)内で紛失球となった地点を決める⇒地点A

・「地点A」から最も近くでホールに近づかない地点、かつそこはホールのフェアウェイとラフの境界線の地点を決める⇒地点B

・ピンを起点として「地点A」まで通る直線と「地点B」まで通る直線にカバーされるジェネラルエリアの全て

このように定められたのが救済エリアとなり、同エリア内のいずれかのポイントでボールをドロップし、ショットします。

また上記以外に遅延を防ぐローカルルールとして有名なのが暫定球。

OBの可能性がある場合、同じ場所からもう一度打つボールのことです。

その後に最初のボールがインプレーの状態で見つかれば そのボールでプレイを続行し、もし見つからなければ暫定球でプレイを行うことで、遅延を防ぐことが出来ます。

またショット時に「暫定球を打つ」ことを周囲に対して宣言しないと、ペナルティが付いてしまうので、注意しましょう。

5 まとめ

今回はOBについてご紹介しました。

ゴルフが詳しくない方でも一度は耳にしたことがある言葉でしょう。

ただ具体的なペナルティまでご存知なかったのでは?

ゴルフは少ないスコアを目指すスポーツであり、原則的に自分でスコアをカウントします。

このようなスコア罰が伴うルールを正確に把握していないと、正しくゴルフを楽しめないかもしれません。

状況により対応が異なることや、似たペナルティなどご紹介した内容をご参考頂き、より楽しいゴルフライフに活かしてください。