GOLFZON

【初めてのゴルフコンペ】初心者向けマニュアル完全版

2020.11.23

「ゴルフコンペ」はゴルフ初心者や未経験の方にとって、ルールや1日の流れなど分からない事が沢山ありますよね。

そもそも多くのゴルフコンペは、親睦を深める目的で開催されています。

しかしルールやマナーを事前に押さえておかないと、せっかくのゴルフコンペが楽しめないなんてことも…。

そこで本記事ではゴルフコンペについて、1日の流れからローカルルールまでわかりやすくご紹介します。

1 そもそもゴルフコンペとは?

”今週末コンペなんだ”などの会話から「ゴルフコンペ」という言葉をご存知の方も多いのではないでしょうか?

そもそもゴルフコンペの「コンペ」とは「コンペティション(競技・競技会)」の略称のこと。つまり「ゴルフコンペ」とはゴルフの競技会のことなんです。

そんなゴルフコンペには大きく分けて以下の3種類が存在します。

  • プライベートコンペ
    まずプライベートコンペとはゴルフを通じて社員や取引先、友人同士との親睦を深めることが目的のコンペのこと。
    会社、友人などの個人が主催するコンペです。
  • オープンコンペ
    次にオープンコンペとは参加費を支払えば誰でも参加できる、各ゴルフ場が主催するコンペのこと。
    企業やゴルフメーカーなどが協賛しているのが特徴です。そのため様々な種類の景品が用意されている場合が多いんです。
  • 競技コンペ
    最後に競技コンペとはその名の通り、ゴルフのスコアを競うことを目的とするコンペのことです。
    ゴルフ場の会員などが参加する競技会なども競技コンペの一種。
    自分の腕前を確認できることからゴルフ上級者や、腕に自信のあるプレイヤーも多く参加することがポイント。

2 コンペの競技形式について

コンペでは、経験の有無などを含めて様々な人が参加します。

そのような状況でより「ゴルフコンペ」を楽しむためにも、事前に競技形式を押さえておきましょう。

そんなゴルフコンペの競技形式の中でも、代表的なのが「ストロークプレイ」。

ストロークプレイとは別名「メダルプレー」とも呼ばれ、ストローク(打数)のトータルで競う方法。ゴルフコンペの中でも最も基本的な競技方法です。

ストロークプレイのメリットは、勝敗が分かりやすいこと。一方で実力差があるプレイヤー同士でのプレーには不向きとされています。

そこで本項ではストロークプレイ以外の競技形式をご紹介します。

2-1 ぺリア方式

ペリア方式とは18ホール中6ホールのスコアによってハンディキャップを算出する競技形式です。

ペリア方式ではプレーを行う前にまず、全18ホールのアウト・インそれぞれからショート1、ミドル1、ロング1、合計6ホールの「隠しホール」を設定します。

プレーが終了した後、始めに設定した6つの隠しホールの合計スコアを3倍に。そして3倍にしたスコアから通常のパースコア72を引き、そのスコアに0.8を掛けた数がペリア方式のハンディキャップです。そんなペリア方式は隠しホールが6つのため、運に拠る要素が大きいのが特徴です。

2-2 新ぺリア方式

新ペリア方式はゴルフコンペで広く使用されている、メジャーなハンディキャップ算出方式の1つ。

新ペリア方式ではプレーを行う前にまず、全18ホール中アウト・インそれぞれからロング1・ショート1・ミドル4、合計12ホールの隠しホールを設定します。

プレーが終了した後は、設定した12の隠しホールの合計スコアを1.5倍に。そして1.5倍にしたスコアからペリア方式と同じく通常のパースコア72を引き、そのスコアに0.8を掛けた数が新ペリア方式のハンディキャップです。

新ペリア方式は隠しホールが12と、ペリア方式の倍になっているのが特徴なんですね。

2-3 アンダーハンディ

「アンダーハンディ」とは正式名称「アンダーハンディキャップ」・「アンダーハンディ競技」のこと。

参加プレイヤー各自の力量にあわせたハンディキャップを設定し、トータルスコアからそのハンディキャップを引いたスコアで争う競技方法です。

元のトータルスコアのことを「グロス」、そしてグロスからハンディキャップを引いたスコアを「ネットスコア」といいます。

例えば
Aさん ハンデ6・グロス78
Bさん ハンデ13・グロス85
この場合はAさんとBさんのネットスコアはどちらも72。アンダーハンデにおいて、同スコアとみなされるんです。

3 コンペでの注意点

ゴルフに慣れていない初心者の方がコンペに誘われた際、守べきルール・マナーが分からないなんてことありますよね。

ここでは、様々な参加者がいるコンペで守りたいマナーをご紹介します。

3-1 守りたいマナーについて

3-1-1 プレー進行

コンペに参加する上で必ず守らなくてはならないのが時間。

もし集合時間に遅れてしまうと本人だけではなく、同じ組のプレイヤーや後続の組にまで迷惑をかけてしまいます…。

さらに経験者でも意外とやってしまいがちな、何度も素振りを繰り返す行為もNG。

ゴルフをプレーする際はプレーファーストを心がけ、素振りは1〜2回ほどにしましょう。

そして使用しそうなクラブを数本持ち、コース上を素早く移動することも大切です。

初心者の方は打球が安定しないのは当たり前。

効率的な行動を心がけ、できる限りプレーを円滑に進行しましょう。

3-1-2 プレー中の音

他のプレイヤーがプレーしている最中に音を立てることはご法度です。ゴルフの基本的なマナーとしてご存知の方も多いのではないでしょうか?

アドレスに入ったタイミングから意識し、その方のプレーに注目しましょう。

そしてショット後にはボールの行方を確認することも大切。

良いショットだった場合は「ナイスショット」と声を掛け、プレイヤーに称賛を送りましょう。

3-2 注意したいコンペのローカルルール

熟練者から初心者まで様々な参加者がいるゴルフコンペでは、プレー進行をスムーズに行うために様々なローカルルールが用意されています。

今回はそんなローカルルールの中から一例を紹介します。

ダブルパーカット

ホールの規定打数の2倍をスコアの上限とし、それ以上になるとホールアウト(終了)となる。

プレーイング4

第1打(ティーショット)がOBになった場合、第2打地点付近に設置された特設ティーから第4打をショットする。

ワングリップOK

グリーンでパターグリップ1本分の長さ以内にボールが寄った場合(距離は場合によって異なる)、次のパターショットで入ると想定しショットしなくても良い。

参加するゴルフコンペによってローカルルールは多種多様。

ゴルフコンペに参加する場合は、主催者などに積極的に確認しましょう。

4 コンペの賞について

ゴルフコンペの賞の中でも、最も飛ばした人に送られるドラコン賞は有名ですよね。

他にもショートホールでのニアピン賞などは定番。

そんなゴルフコンペ賞を参加する基準・目的としている方も多いんです。

それらの賞は初心者から上級者まで幅広い年齢の方が参加するゴルフコンペを、より多くの参加者に楽しんでもらうための工夫。

そんなゴルフコンペの賞から一例をご紹介します。

ブービー賞

ネットスコアで下から2番目の人に贈られる賞。

猛打賞

グロススコアで最も多くの打数を打った人に贈られる賞。

大波賞

アウト・インのスコアの差が一番大きい人、またはアウトよりインのスコアがいい人に贈られる賞。

その他にも参加者に合わせたオリジナル賞を設定してみるのも良いかもしれませんね。

5 あるコンペの1日の流れ

受付表・筆記用具・必要な場合は受付台など、ゴルフコンペの幹事には様々な仕事があります。

そんなゴルフコンペの幹事に選ばれた方は、他の人よりも早くゴルフ場に入って事前に準備しておきましょう。

いよいよ、参加者が集まりコンペスタート。

まずはゴルフ場の邪魔にならない場所に集合し、開会式です。

集まって頂いたことへの感謝の意を表するとともに、当日の注意事項やローカルルールの説明をします。

そしてプレーではゴルフの最低限のルールやローカルルールを守り、楽しくラウンドしましょう。

ラウンド終了後は参加者のスコアを集計し表彰式を行います。

ゴルフ場の宴会場などで主催者のご挨拶から始まり全体の成績発表、そして各賞の表彰の順番だとスムーズです。

まとめ

今回はゴルフコンペについてご紹介しました。

熟練者から初心者、男性・女性と幅広い人たちが参加するゴルフコンペで大切なのは、全員でゴルフを楽しむことです。

そんなゴルフコンペを最大限に楽しむためには、マナーやルールを守ってプレーすることが大切。

ゴルフコンペに参加してからゴルフを好きになっていく初心者の方がとても多いんですよ。肩肘を張らずにゴルフコンペを通じて”ゴルフ仲間の輪”を広げ、豊かなスポーツライフをエンジョイしましょう。