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「胸を回す」ことで飛距離を伸ばせる?ゴルフスイングで重要な三角形 とは

2021.07.19

ゴルフ初心者の方なら一度は「アドレスで作った肩と両腕の三角形の形をテイクバックで崩さないように」と言われた経験があるでしょう。

三角形を崩してはいけないことは理解しているが、なぜ崩してはいけないのか?

またスイング中、この三角形をいつまで維持しなくてはいけないのか?

その理由についてはご存知でしょうか?

実はボールの飛距離にも関係していると言われるこの三角形について、その重要性や効果についてご紹介します。

1 ゴルフの基本「三角形」とは

ゴルフスイングの三角形とは、アドレスの時に出来た「両腕と肩のライン」で形成される三角形を指します。

そして三角形を崩さないことで、しっかりと腕が伸びている状態になり肩を十分に回転させることが出来ます。

大きな弧を描くスイングを行う際、理想的なトップポジションに入るために必要な要素と言えるのです。

この大きな弧を描くバックスイングでは、両腕が身体から離れた位置にあります。離れていることで、手や腕の筋肉を使ってクラブを振ることが困難であり、必然的に身体の回転でスイングを行わざるを得ないのです。

一方で腕が曲がってしまい三角形が崩れていることは、両腕が身体の近くにある状態ということ。

腕を使ってクラブを振り上げるには自然な形になると言えるのですが、それでは身体が十分に回転せずとも、トップの形が出来てしまうのです。

この状態では、理想的なスイングを行うに適さないトップとなってしまうのです。

2 三角形を意識するとこんなメリットが

三角形を維持することのメリットは「手上げを防いで肩を回転出来る」ことではないでしょうか。

三角形が崩れてバックスイングを行うことは、手や腕でクラブを振り上げるということ。

この状態で振り上げられたクラブは、正しいトップ位置にすることが出来ません。

そこからのダウンスイングはアウトサイドインの軌道になってしまうので、スライスを引き起こしてしまうことが多いのです。

また、上半身と下半身の捻転差を作れないためクラブを早く振る事が難しく飛距離を稼げません。

手や腕だけで振るスイングは再現性の低い動作ということですね。

毎回、同じ動作によるスイングを行うことで同じ球筋を打つことが可能となります。

このように三角形を維持することで飛距離を稼ぐことができ、また再現性の高いスイングを実現できるのです。

3 三角形を意識するときのポイント

三角形を維持してスイングする際のポイントは腕とクラブは振らないこと。

まずスタンスしクラブを胸の前に構え、三角形を作ります。

そこから前傾姿勢で、三角形を崩さず上半身を手元と共に右90度・左90度回転することで安定感のあるスイングが行えます。

初めの頃は両腕と身体の距離感を崩さない、小さな幅のスイングから練習を始めると良いでしょう。

このようにスイング時に意識すべきことは、何か特別な動きを足しすことや何か特別な動きをするというものではなく、無心になってアドレスの姿勢をキープすることが重要。

スイングは手首の角度もアドレスと同じままの角度をキープし、ロボットのように前傾して捻転して回転するだけです。

4 スイングのチェックにゴルフシミュレーターを体験してみては?

ゴルフスイングの動作確認に、ゴルフゾンのゴルフシミュレーターが有効です。

機器に設置されたカメラはスイング全体を捉えることが出来るカメラが設定されています。

そのカメラによって撮影されたスイング動画は、一連の動きだけでなく気になった箇所を静止することも可能。

そのためアドレス時からバックスイング、そしてアフターフォローまで形成された三角形が崩れていないかをチェックすることができるのです。

またレッスン特化のシミュレーターGDRに実装されている「スイングテンポ」もあわせて活用することで、より効果的。

スイングテンポは、速さの異なるリズムに合わせてスイングすることで、一定テンポでスイングすることを体得出来ます。

遅いリズムから早いリズムまで、ご自身のあったテンポを選択し、そのテンポに合わせて三角形を崩さないスイングを繰り返し練習してみましょう。

この練習により実戦の際、三角形を崩さずに自然なスイングを行えるようになります。

ぜひ、ご活用ください。

まとめ

初心者の方が、一度は耳にしたことがある「三角形を崩さずにスイングする」ということについて、その意味合いをご理解頂けたのではないでしょうか?

ショットの度に、あらゆる方向にボールが飛んでしまうのはしっかりと三角形が出来ていないことが原因かもしれません。

しかし三角形の形だけに囚われてはいけません。

三角形により必要な回転を生み出される、という本質的な意味合いを意識した上で、改めてご自身のスイングを見直してみてはいかがでしょうか?