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悩んでしまうトップの位置…飛距離にも関係しているトップの重要性をご紹介

2021.11.01

「トップ・オブ・スイング」や「トップポジション」、略して「トップ」と呼ばれる、バックスイングからダウンスイングへ切り替える瞬間。ちょうど両手の位置が最も高くなるポイントがそれです。

このトップの手の位置に悩むことはありませんか?

プロのスイングを参考にすることが多い初心者の方が、このトップの位置が分からないまま練習を進めてしまっているケースを目にします。

狙った方向へ打つことだけでなくスコアアップへも繋がることから、自分にとって最適で理想的なトップの位置を身に付けることはとても重要です。

本記事では自分では確認し辛い「トップの位置」の重要性や、身に付けるためのポイントをご紹介します。

1 トップ位置に正解はあるの?

実はトップの位置の正解はありません。

実際にプロのトップ位置を見ても多種多様であり、「この位置が必ずしも正解」という定義は無くほかのゴルファーの位置と違っていても問題ないのです。

トップは各ゴルファーの身長や腕の長さ、体の柔軟性、そしてスイング時の前傾姿勢の角度などによってスイング全体の動きが異なるため定義するのが難しいのです。

実際、トップの位置が高いゴルファーもいれば低いゴルファーが存在します。

ただし毎回トップ位置が大きく不安定では、切り返し以降に悪影響を及ぼしかねません。

自身にとって安定し最適なトップの位置を身に付けることはとても重要です。

安定したトップの位置を身に付けると、スイングそして弾道にどのような影響を及ぼすのでしょうか。

まず挙げられるのはボールをまっすぐ飛ばせること。 まっすぐボールを飛ばすために必要なスイング軌道は「ストレート軌道」と言われています。

このストレート軌道を実現するには、トップでの肩の回転角度が大きく影響しているのです。

つまりボールがまっすぐ飛ぶか、それとも左右に曲がってしまうかは肩の角度の大小で決まると言っても過言ではありません。

またインパクト時のフェースの向きは、トップでの両肘の間隔がどのくらい空いているかによって決まります。

一連のスイング動作の中では「トップ」はほんの一瞬かもしれませんが、そこからのダウンスイング、そして弾道にも影響を及ぼしてしまうのです。

安定したショットを習得するためにも自身とって最適な、そして安定したトップの位置を身に付ける必要があるのです。

2 トップ位置を決める基準は?

前述の通り、トップの位置は身体的特徴などから千差万別。 ただ正解は無いとはいえ、自身にとって最適な位置があります。

そしてトップの位置は自分で意識して調節するものではなく、スイング動作のなかで自然に決まります。

最適なトップ位置を習得するためにどのようなポイントを意識しスイングすれば良いのかをご紹介します。

2-1 肩を90度回転

アドレス時の肩の角度を0度と想定した場合、理想はトップ位置では肩が右方向に90度回転している状態です。

ターゲット方向に対して自分の背中が真っすぐ向いた状態からクラブを振り下ろすと、ちょうど胸がボールに正対した位置でインパクトを迎えます。

胸が正面を向くことで、クラブヘッドの軌道をターゲットに向けて真っすぐにすることができるのです。

バックスイング時、この角度を作るために手でグリップを上げてはいけません。 あくまでアドレスで作った前傾を維持した状態で、背骨を軸にするイメージを持ち「両肩」を回転させましょう。

2-2 左手首の角度を維持

トップの位置では左手首がとても重要です。

スイング時において左手の理想の形は手の甲側やひら側に曲がっておらず、左腕と左手の甲が一直線の状態。

初心者が行ってしまい勝ちな手の甲側に折れてしまう状態はフェースが開いてスライスの原因になり、また手のひら側に折れるとクラブフェースが閉じてフックに繋がってしまうので注意しましょう。

そのため左腕と左手首が一直線で維持されていると、インパクト時にクラブのフェースが閉じたり開いたりせずに真っすぐに当てることが出来るんです。

2-3 肘の間隔は変えない

最後に確認すべきは、トップの際の両肘の間隔。

両肘の間隔は前述した「左手首の角度」に影響するもので、アドレス時の両肘の間隔と比べてトップ時の両肘の間隔が広がってしまうと左手首が甲側に折れてしまいます。

この状態ではクラブフェースが開いたままインパクトを迎えることになり、その結果スライスになる傾向が強まってしまうんです。

一方でトップ時の両肘の間隔が狭いと左手首は手の平側に折れ、クラブフェースが閉じたままインパクトを迎えまっすぐボールを飛ばすことが難しくなります。

左手の甲と腕を一直線にするには、アドレス時の両肘の間隔を保ちながらトップを迎える事。

そして肩を90度回転させれば、ボールをまっすぐに飛ばすことができます。

上記3つのポイントを押さえてスイングすることで、最適なトップ位置が自然と決まってきます。

3 トップをコンパクトにするとは?

「トップはコンパクトに」とゴルフレッスンで特に頻繁に指摘される箇所があります。

コンパクトなトップを習得することで得られる大きなメリットはオーバースイングの解消です。

オーバースイングを得意とするプロもいますが、多くのアマチュアゴルファーはオーバースイングを参考にすることを避けた方がいいでしょう。

クラブを必要以上に大きく振り上げた状態から、スイング動作のスタートであるインパクト時の位置に毎回同じようにクラブを振り戻すのは難しいと言われています。

そのためスイングの再現性が低下しボールの方向性が安定せず、スコアにマイナスの影響を与えてしまいます。

これら状況を避けるために、コンパクトなトップが有効なんです。

3-1 コンパクトなトップとは?

「コンパクトなトップ」が習得出来ているゴルファーは、腕と上体が一体化された状態でしっかりと飛球線後方に上半身が向くまで、上体をねじってバックスイングしています。

その姿勢で、必要以上に腕を上げずに低い位置にトップが収まっているんです。

スイングにとって自然な姿勢が作れるため、体全体に余裕を持て、スイングを最大限発揮できる力を貯めることが出来ます。

そしてコンパクトなトップにおいて、手の位置はどこがいいのか。前述のとおり、正解はありません。 ただ目安として、グリップが右肩の高さ辺りでバックスイングを止めてみましょう。

このスイングはスリークォーターショットに似た状態です。

フルスイングでないため、飛距離が落ちる懸念があるかもしれませんが、問題ありません。先述のバックスイングが行えていれば、体幹に十分な力が溜まっているため、飛距離が落ちません。

正しい動きでコンパクトなトップを作る事で、オーバースイングを解消するとともに、今まで以上の力を貯めることが出来、飛距離アップが期待できるのです。

3-2「浅いバックスイング」との違いは?

コンパクトなトップと似た状態で「浅いバックスイング」というものがあります

どちらもグリップ位置が低いトップは共通していますが、大きく異なる点は「上半身の向き」と「懐の広さ」です。

「浅いバックスイング」状態のゴルファーは、上半身の向きが飛球線後方にしっかり向いていません。

上半身が使えておらず、ただ腕だけでバックスイングして、トップの手の位置を低くしているだけなんです。

そのためトップ位置を低くなっていても、上半身が窮屈な状態のままトップを迎え、スイングに余裕が持てなくなります。

その結果スイングが安定せずに球筋も不安定になってしまうのです。

4 トップの位置をチェックしてみよう

トップの位置を確認するには、ゴルフゾンのゴルフシミュレーターが最適です。シミュレーターに付属されたカメラでスイング動作を動画として、細かく見ることが出来るためです。

カメラはスイング時の前方および後方に設置されているため、上半身の向きが飛球線後方に向いているかといった姿勢をしっかりと確認できます。

また録画された動画に対して、点や線といったマークを記入できる機能も活用しましょう。

スイング毎で、トップ時の手の位置が異なるのはスイングが安定しません。

そのためトップ時の手の位置をマークすることで、スイング毎で同じ位置なのかそうでないのか、といったチェックが可能です。
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まとめ

「トップ」はスイングの中でも一瞬の動作かもしれません。

ただこの一瞬であるトップが、自身にとって最適の位置にあるかどうかでボールをまっすぐ飛ばせるかが決まるのです。

ゴルフ初心者の方は特にどこまで飛ばせるかを意識しがちですが、しっかりとインパクトを迎えてまっすぐ飛ばす事がスコアアップには欠かせない事。

まずは自分にとって最適なトップの位置を確認して、毎スイングそのトップの位置を保てるよう練習をし続けましょう!